
ゆっくり開くドア。そして、ドアの隙間から「ヌゥー」っとゆっくり入ってくる動物。「そこにワンコがいる」ことを知らない人がいれば、驚愕のシーンですが、このイタズラの主はブルテリアのジャックくん。どこかマイペースでひょうきんな性格の持ち主で、周囲の人々を驚かせ笑顔に導く、優しくかわいいイケオジワンコです。
ひょうきんでマイペース
ジャックくんは9歳になるまで、別の飼い主さんのお家で暮らしていました。しかし、9歳の誕生日に元飼い主さんが手放され行き場を失いました。その後、三重県を拠点に活動をするその後、三重県を拠点に活動をする一般社団法人保護団体わんらぶに引き取られることになりました。
長期間元飼い主さんと離れることになったワンコは、心に傷を負っていたり、寂しそうな表情を浮かべることが多いですが、ジャックくんにはその様子がありません。
自分の状況がわかっていないのか……常にマイペースで過ごし初めての人や他のワンコにも物怖じゼロ。ルックスこそやや強面ですが、性格面はいたって明るく優しく頼もしいイケメンです。
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賢い一面もまたギャップ萌え
それでいてジャックくんは賢さも持ち備えており、団体のお家での家具の配置などをすぐに覚え、マイペースに過ごしていても、名前を呼ぶとすぐに飛んできて「ママさん、なんか自分に用事っすか?」と応える従順な一面も。こんなジャックくんの「ギャップ萌え」に団体関係者の間でも一躍アイドルになりました。
日々、イケオジぶりを発揮しまくるジャックくんでしたが、ついに「うちにおいで」の声がかかりました。里親希望者さんはあるお店をやっている方で、団体のSNSなどでジャックくんの普段の様子を知り一目惚れしたと言います。また、過去にブルテリアを飼った経験があり、犬種特有のお世話の仕方にも長けているとも。
団体代表やスタッフから見て、信頼のおけるとても優しそうな里親希望者さんだったこともあり、ここでジャックくんを正式譲渡。9歳という高齢にして、ジャックくんは幸せな第二の犬生を掴むことができました。
里親さんのお店の看板犬としていつまでも幸せに
巣立ってくジャックくんもまた、いつもと変わらず穏やかでニコニコの笑顔でした。
その様子を前に「本当に良かった」と喜びに浸る団体代表とスタッフでしたが、ここで改めて振り返ったことがあります。それは、保護から譲渡までの間、ジャックくんが怒ったり大暴れしたことは一度もなかったこと。ときどきドアから鼻を出して人を驚かすことはあっても、極端なイタズラなどがなくお利口さんだったこと。
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こんな穏やかでひょうきん、それでいて従順さもあるジャックくんなら、里親さんのお店の看板犬にピッタリです。お店を訪れる多くの人の間で、これまで以上の人気者になるはずです。ジャックくん、良かったね! いつまでも元気で幸せに暮らしてね!
(まいどなニュース特約・松田 義人)