日産自動車、『キャラバン』『バネット』の“車中泊仕様”が話題 メーカー自ら“架装”する意味とは?

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2025年02月19日 07:30  ORICON NEWS

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日産『キャラバン MYROOM』 (C)ORICON NewS inc.
 日産自動車は、1月31日〜2月2日まで行われた「ジャパンキャンピングカーショー2025」に『キャラバン』と『NV200バネット』をベースに架装し、新たな車中泊のカタチを提案する「MYROOM」を出展した。コロナ禍以前からのキャンプブームで、サードパーティーがワンボックスカーを架装したモデルを販売する中、なぜメーカーが車だけでなく、架装モデルも手掛けることになったのか。同社の谷内陽子氏に話を聞いた。

【写真多数】優しい木の質感が伝わってくる「自分の部屋」…『キャラバン MYROOM』内外装全部見せ

 そもそも、このプロジェクトがスタートしたのが2021年度。「コロナ禍の頃に、車中泊のニーズも高まってきて、メーカーの強みとかも生かせそうというなかで、『自分たちが使いたい』っていう思いもあって『この指止まれ』的な有志が集まって。プロジェクトが始まったら、その手の業界に詳しい人たちが結構入ってきて、どんどん巻き込んでいって一大プロジェクトになっていった感じです」と、事業としてというよりは自分たちのニーズからスタートしたことを明かした。

 コンセプトはそのまま“自分の部屋”。「コロナ禍っていうのもあって、あんまり自由に動けないんですけど、自由に動ける空間があるといいねっていうことで。自分の部屋にいるまま、どっか行きたいねっていう発想で。マイルームのように自由に気軽に使いたい、気張らずに使いたいねとなったって感じです」とその由来を語る。

 アウトドア仕様の車ではいわゆる“ギア”っぽい武骨なデザインの方向のものも多いが、そこはあくまで“自分の部屋”。「自分たちの目指す方向はやっぱり気軽な感じ。自然に溶け込む自分の部屋みたいなところですね」とナチュラルな色合いのデザインになっていった。

 商品化までは3年ほどかかったといい、その苦労は人一倍。なにより「日産」というブランドが魅力かつ“売り”であり、同時に大きくのしかかる重圧でもあった。「やっぱり“日産の品質基準”を通さないといけないので。メーカーとして出したかったですし、そこが売りになるとも思ってたので。例えば動いた時に使っても、変な異音がしないとか、壊れないとか、細部についても結構検討しました」。

 実際出展してみると、ユーザーの反応が特にいいのは『NV200バネット』だという。「『キャラバン』って実は『セレナ』よりも小さいんですが、ぱっと見大きく見えるんで。そうすると『NV200バネット』の方が取り回しがいいように見えますし、旦那さん、奥さん兼用の1台として使えるというのも大きいですね」。

 イベントでも同社ブースにはたくさんの来場者が訪問。最後に今後の展開について聞いてみると、「現時点では何も…。ただ、深い方の“深化”もあると思いますし、車種の横展開みたいのも…」と含みを持たせた。

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  • 車中泊はいいけど。夜はエンジン切ってくれ。
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