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TBSテレビお昼の情報番組「ひるおび」でおなじみの気象予報士・森朗さんと、過去の天気から最新の天気予報まで天気に関するありとあらゆる情報をお届けする「お天気タイムマシン」。今回のテーマは「猫」です。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
いくつ知っている?猫にまつわる天気の言葉2月22日は「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせから猫の日です。弥生時代の頃から人と生活を共にしていたと言われている猫。身近な存在だったため、猫にまつわる天気の言い伝えやことわざが数多くあります。すべて諸説ありで、科学的な根拠はありませんが(それどころか地域によって真逆な意味のことも!)、4匹の保護猫と生活している森さんと一緒に見ていきましょう!
<ことわざ編>(1)「猫が顔を洗うと雨が降る」
これは知っている人も多いと思います。雨が降る前、湿度が高く、その湿気を嫌がって顔を念入りに洗う行動が理由の1つだと言われています。似たようなことわざで「猫が顔を洗い耳より上をなでるときは明日は晴れ」という言葉もあり、耳を撫でたり、こすったり、耳越しで顔を洗うなど、地域によって言い伝えが違い、晴れや雨もそれぞれ諸説あります。
(2)「猫が走り回ると日和になる」
日和というのはお天気が良いことで、猫が走り回るとよく晴れるという意味です。猫は水や雨が苦手だと言われ、雨の日は寝ていることが多いことから、その反対でよく動き回るのは晴れと言われているそうです。
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気象予報士 森朗氏:
うちの猫たちも天気が良い時は活発に動き、天気が悪い時の動きは鈍いです。
(3)「猫が仰向けに寝れば雨近し」
雨が降る前には湿度が高くなり、お腹の湿気を逃がしたり、背中の毛が湿っぽくなってむず痒くて仰向けになるとも考えられています。ただこちらも地方によっては「晴れ」になると言い伝えられている地域もあります。
(4)「猫が喉を鳴らすと晴れ」
猫はリラックスしている時に喉を鳴らすことが多いと言われています。天気が良い時にリラックスしていることが多いため、作られた言葉だと言われています。
気象予報士 森朗氏:
猫は個体差もあり、一概には言えないことが多いですが、身近にいる動物だからこそ生まれた言葉もあるんです。
(5)「猫の目天気」
この言葉は聞いたことがある人も多いと思います。猫の目は暗いところでは瞳が大きく、明るいところでは瞳が小さくなります。明るさによって見た目がコロコロ変わる猫の目に例えて、晴れたり、雨が降ったりとコロコロ変わる天気を「猫の目天気」と呼んでいます。
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(6)「猫毛雨(ねこんけあめ)」
九州で使われる言葉で、佐賀県では小雨、宮崎県では霧雨を意味していると言われています。猫の毛のように細い雨ということだそうです。
また海外でも身近な動物のため、こんな言葉があるそうです。
(7)「It rains cats and dogs」
これは英語ですが、なんと「どしゃ降りの雨」という意味だそうです。
cats=大雨、dogs=強風と訳したり、猫や犬の鳴き声が大雨の音みたいだから…などの諸説あります。
気象予報士 森朗氏:
すべての猫に共通することはないと思いますが、身近な動物だったからこそよく観察されていたのだと思います。春の天気は猫のように気まぐれ。よく観察すると暖かい時と寒い時で行動が違ったり、天気で行動が変わったりします。天気予知はなかなかできないかもしれませんが、猫が身近にいる人は天気との関係を気にすると独特なクセがあるかもしれませんよ。
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