原始的な短い尾の新種鳥類=1億4900万年前の化石発見―中国

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2025年02月22日 14:31  時事通信社

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中国福建省で発見された約1億4900万年前の化石に基づく、原始的で尾が短い新種鳥類の想像図(中国科学院提供)
 中国福建省の約1億4900万年前(ジュラ紀後期)の地層から、小柄で尾が短い原始的な鳥類の化石が見つかり、新属新種に分類された。同省の地質調査研究院や中国科学院古脊椎動物古人類研究所の研究チームが22日までに英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 ドイツの約1億5000万年前の地層からは、最古の鳥類とされる「始祖鳥」の化石が19世紀後半に発見されているが、尾が長い。この新種は尾が短い鳥類では最も古い化石で、始祖鳥より現代の鳥類に近いという。

 鳥類は羽毛が生えた恐竜から進化したと考えられている。尾は恐竜が地上を歩行する際、バランスを取るのに役立つが、飛行には邪魔になるとの見方がある。研究チームによると、恐竜と鳥類の特徴が混在した多様な種の化石が近年、次々と見つかっており、鳥類の出現時期はジュラ紀半ばの約1億7000万年前ごろにさかのぼる可能性がある。

 新種化石の学名は、発見場所の地名などから「バミノルニス・ジェンヘンシス」と名付けられた。推定体重は140〜300グラムで、骨格の解析では羽ばたいて飛ぶ能力が始祖鳥より高かったとみられる。 

中国福建省の約1億4900万年前の地層から発見された原始的で尾が短い新種鳥類の化石(上)と図解(中国科学院提供)
中国福建省の約1億4900万年前の地層から発見された原始的で尾が短い新種鳥類の化石(上)と図解(中国科学院提供)

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  • 現代でも北京原人が住んでいる中国の事だから(笑)
    • イイネ!10
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