16歳で結婚・出産の“恋リア”夫婦が21歳で離婚!「子どもがかわいそう」叩くネットに違和感があるワケ

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2025年02月22日 16:20  女子SPA!

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(画像:重川茉弥さん Instagramより)
恋愛リアリティショーでの共演から結婚したインフルエンサーカップル“しゅんまや”が、2月16日に離婚を発表しました。

16歳で第一子を出産し大きな話題となったカップルの離婚は注目を集めています。

◆「今後も変わらず協力し合う」として離婚を報告

2019年のABEMA恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。』のハワイ編に出演したしゅんまや。番組内でカップルが成立し、翌年の2020年4月に妊娠8ヶ月と婚約を発表しました。

“まや”こと、モデルの重川茉弥さんは当時16歳、“しゅん”こと前田俊さんは17歳。

俊さんが18歳の誕生日を迎えた後に入籍し、同年7月に16歳で茉弥さんが第一子を出産しました。高校生カップルの出産と結婚は大きな話題となったのも記憶にも新しいのではないでしょうか。

若年での妊娠に厳しいバッシングもありながらも、二人は協力しながら育児に奮闘。2022年3月には茉弥さんが高校を無事に卒業し、同年11月には第二子を出産するなど、育児と学業、モデルやプロデュース業などの仕事も両立している様子をInstagramやYouTubeで発信していました。

こうした中で、突然二人はそれぞれの公式Instagramで離婚を発表。ともにお互いの仲睦まじい2ショット写真と離婚報告の文章を載せる形で、離婚したことや今後も変わらず協力しながら子育てをしていくことを綴っていました。

◆「離婚は子どもが可哀想」「おままごとで結婚」批判も

不仲が報じられていたわけでもなく、育児や夫婦間の愚痴を一切発信してこなかったしゅんまや。だからこそ今回の突然の離婚報告にファンはもちろん、世間的にも大きな驚きの声が広がっていました。

離婚を報じた記事だけでなく、二人のInstagramのコメント欄には「どうせ離婚すると思ってた」、「仲が悪くないなら離婚しない。離婚理由をしっかり説明すべきでは?」という心ないコメントや憶測も。また「どう取り繕(つくろ)っても離婚は子どもが可哀想」、「おままごとで結婚してただけ」などと、他のタレントの離婚報道では見られないような否定的なコメントも並んでいました。

16歳で妊娠して結婚、21歳で2人の幼子がいながら離婚という経歴だけを見ると、ネガティブな反応が起きてしまうのも無理はないかもしれません。しかし自分たちが世間的に注目されるカップルだと自覚した上での「不仲ではない」、「子どもたちは協力して育てていく」と発信している二人は立派だと思わされます。

それはいずれ、自分たちの両親の結婚の背景をネットの情報などで知っていくしゅんまやの子どもたち本人に対する「決してあなたのせいで離婚したわけではない」、「これからも変わらず私達の大切な子どもたち」というメッセージにもなるからです。

◆子どもが「自分のせいで離婚した」と思わせないために

当然ながら、子どもがいる上での離婚において心配されるのは、子どもの幸せ。しかし勘違いしてはいけないのは、離婚そのものが不幸なのではなく、「自分のせいで離婚した」と子ども自身が思ってしまうことが不幸なのです。

離婚したとしても、子どもが親と良好な関係を築きながら、子ども自身が「生まれてきてよかった」と思える環境を与え続けてあげられることが離婚後にはとても重要なのではないでしょうか。

だからこそ、親は離婚しても元配偶者の悪口を子どもに言ってはいけないし、子どもに「自分がいなければ親は幸せだったのに」なんて絶対に思わせてはいけないのでしょう。

「子どもさえいなければ離婚している」と子ども本人にも伝わるように愚痴を吐きながら結婚生活を続けるなんて言語道断で、毒親でしかありません。いくらパートナーのことを憎んでいたとしても隠さなければいけない。

なぜならば、それを知った子どもの自尊心は大きく傷つき、自分の存在への自信を失ってしまうからです。

◆インフルエンサーとして貫く親の責務に「立派」の声も

離婚発表の後、別れた理由を勝手に推測するコメントもあふれていることから、茉弥さんは「決して仲が悪くなったわけではなく、しゅんくんは今までも、これからも大切なひとです」、「いろんな憶測があるかと思いますが憶測だけで悪く言うのは控えて下さい」と自身のInstagramのストーリーでクギをさしていました。

不仲ではなく、今でも大切な人であり、これからも協力して子育てをしていく。子どもを愛する親としてとても常識のあるメッセージを伝え続けているように思えてなりません。

夫婦間のことは当事者にしかわかりませんが、ネガティブな情報を絶対に表には出していないというのは、10代の頃から人前に出る仕事をしている彼らだからこそだと思わされました。

彼らの子どもたちへの影響も考えて「みんなが幸せになるために離婚を選択した」と伝え続けているしゅんまやは、まだ若いのに親として、とても常識のある行動をしているように思えました。

SNSでは批判も多かったですが、一方では「バッシングされながらも5年も続いたのはよく頑張ったよ」「大学生の年齢で仕事も子育てもしているのだから立派だし、こういう子を社会が応援しないとますます少子化になる」というあたたかい声援もありました。

◆世間が求める“普通の結婚”と“普通の離婚”

今回のしゅんまやの離婚に対するネットやSNSのネガティブな反応を見ていると、世間がいかに10代の結婚に厳しい目を向けているのかが鮮明になりました。

もし30代のタレント夫婦が結婚5年目で子どもがいながら離婚したとしたら「そんなこともあるよね」と、受け入れる人もきっと多いはずです。

そしていかに世間が「10代で結婚は甘い」、「円満離婚なんてない」、「子どもがいるなら離婚は我慢すべき」と、妊娠や出産、結婚、離婚に至るまで適齢期や正解、“普通”を他人に押し付けているかもまざまざと見せつけられています。

今の日本では「女性は早く出産すべき」という論調が今なお根強くある一方で、10代の妊娠や結婚には手厳しく受け止められがちです。

結局は何歳で産んでも誰かしらから文句を言われるし、事情も知らないのに“離婚した”ということだけを見て「子どもが可哀想」と勝手に批判してくる人もいる。

しかし大事なことは、離婚してもしなくても親がパートナーのことを悪く言わずに、愛情を持って子どもを育てていくこと。そしてそれだけを遂行していれば離婚理由も含めて他人がとやかく言う必要はまったくないのではないでしょうか。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中

このニュースに関するつぶやき

  • 予想通りなだけなので叩くつもりなんぞ毛頭ない。目立つ人だから子を蔑ろにはしないだろうけど、そのうち子を蔑ろにして児相が動くのが世のお決まりよ…
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