第75回ベルリン国際映画祭の短編コンペ部門で銀熊賞を受賞した水尻自子監督「普通の生活」の一場面 (C)Miyu Productions & New Deer 【ベルリン時事】第75回ベルリン国際映画祭の授賞式が22日(日本時間23日未明)行われ、水尻自子監督のアニメ「普通の生活」が短編コンペティション部門の銀熊賞(審査員賞)を受賞した。また、子どもをテーマにした作品を扱うジェネレーションKプラス部門で横浜聡子監督の「海辺へ行く道」が、国際審査員から特別表彰を受けた。
「普通の生活」は、さらりと垂れる髪の毛など動きのある日常の一こまを柔らかなタッチと淡い色合いで描いた。水尻監督はビデオメッセージで「本当に光栄だ」と喜びを語った。「海辺へ行く道」は三好銀さんの漫画が原作で、芸術と向き合う少年らと風変わりな大人たちの群像劇。横浜監督は授賞式後、「奇跡が起きた」と笑顔を見せた。
長編コンペでは、ノルウェーのダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督による女性教師に恋した少女のドラマ「ドリームズ(セックス、ラブ)」が最高賞の金熊賞を獲得した。
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水尻自子 監督
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第75回ベルリン国際映画祭のジェネレーションKプラス部門の授賞式であいさつする横浜聡子監督(中央右)=22日、ベルリン
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第75回ベルリン国際映画祭のジェネレーションKプラス部門で特別表彰を受けた横浜聡子監督の「海辺へ行く道」 (C)2025映画「海辺へ行く道」製作委員会
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第75回ベルリン国際映画祭の長編コンペ部門で「ドリームズ(セックス、ラブ)」が最高賞の金熊賞を受賞し、トロフィーを掲げるダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督=22日、ベルリン(EPA時事)