限定公開( 3 )
日本初、観客参加型の“インタラクティブ映画”というふれこみの映画「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」(以下、ヒプマイ)が2月21日に公開されました。ボクはヒプマイについてほとんど知らないのですが、その仕組みに興味をそそられ、公開初日に映画館に足を運びました。
ヒプマイは、2017年9月に始動したメディアミックスプロジェクトで、これまでアニメやコミックなどで展開していました。18人の男性キャラクターが6つのチームに分かれて熱いラップバトルを繰り広げるという内容です。
今回の映画では、劇中のラップバトルを観客が審査し、スマホアプリで投票、勝敗を決めます。その結果によってストーリーが48パターンに変化。エンディングは7種類もあるというから驚きです。実際に体験した様子はマンガを読んでほしいのですが、とりあえず自分も作品に参加している感覚があって楽しかったです!
さらに、ラップバトルで披露される楽曲が軒並み素晴らしい! 「Creepy Nuts(R-指定・DJ松永)」や「KUREVA」など、ヒップホップ界の有名人が手掛けた楽曲はかなりのクオリティ。オシャレな映像や声優の皆さんの確かな歌唱力も相まって、上質なラップバトルを堪能できます。この作品に熱狂的なファンがいることにも納得できました。
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ただ、そういったコアなファンの人たちは、足しげく劇場に通う必要があるかもしれません。なにしろ投票結果でストーリーが変わるのですから、推しのチームの活躍が必ず見られるわけではありません。かなりの覚悟(とお金)が必要になるのではないでしょうか?
また、ボクのような新規層にとって、ラップバトルメインでストーリーがほとんどないといってもいい本作は、ほぼ音楽イベント。入りやすいとは感じたものの、キャラクターに感情移入することは難しかったです。
それでも投票システムや大迫力のサウンドによるラップバトルなど、劇場でしか味わえない楽しみが満載の映画版ヒプマイの満足度は相当高いと思います。気になった方は劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。なお、上映中は投票のためにスマホを起動しっぱなしにすると思いますので、バッテリー残量だけは気を付けてください。
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