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前回からの続き。旦那の転勤によって、縁もゆかりもない土地に引っ越してきた私たち。実家に月に1回帰省する私に、旦那は「今のまま実家に頼っていてはライがかわいそうだ」と言ってきました。学校で遊ぶ友だちはいても、前のように放課後や休日に遊ぶ友だちはいません。車もないからどこにも出かけられず、行けるところといえば近所の(自転車で10分)スーパーや公園……。私もここで生きていくために、人間関係や生活スタイルを変える努力をしなければいけないのかもしれません。しかしそれと実家への帰省の頻度の話は違うと思うのです。
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私はライが2年生になったとき、PTA役員を引き受けました。顔見知りのママさんを増やすためです。在宅ワークをしているので、放課後キッズクラブにも入りました。今までは旦那がライを預けることを嫌い、私もライもそれに合わせてきました。でも友だちとも遊べるし、私は仕事に集中できるし、ライにとってもいいことだと思ったのです。最初は嫌がっていましたが、だんだん「行きたい」というようになりました。
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でもライは「次はいつババの家に行ける?」と、まだ実家に帰りたがるのです。ライの気持ちに知らないふりはできません。「今週試合ありませんよね? 金曜日の夜から日曜日の夜まで帰省予定なので、金曜日はお休みします〜」「え! また帰るの!?」
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旦那に言われた「今のままじゃライだってかわいそうだろう」という言葉に、私は一念発起しました。いつまでも「実家が便利だった」と嘆くばかりではなく、住み心地がよくなる努力を自分でしなければなりませんよね。
放課後キッズクラブに入ったことにより、私の仕事の時間も自由な時間も確保することができました。ライもお友だちが増えて楽しそうだし、私もライの習い事や学校でママ友ができました。
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【第4話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・林檎りん 編集・塚田萌