野菜の値上がりに負けない！ 食費節約のための「お助けワザ」【節約アドバイザーが解説】

全体的に価格の高騰が続いている野菜。以前も一時的に価格が高騰することはありましたが、「少し待てば落ち着く」と、高くなっている野菜だけを数週間見送れば済みました。しかし現在は、燃料の高騰や天候不順によって野菜全般が高い価格で推移しています。

今回は価格が安定している野菜や今狙うべき野菜、おすすめの代用レシピをご紹介します。

価格が安定している野菜は？

野菜には、値動きが激しいものと価格が比較的安定しているものがあります。安定している野菜にはどのようなものがあるのでしょうか。

・根菜類
一般的に地の上で育つ野菜よりも、地の下で育つ根菜類は天候の影響を受けにくいといわれています。もちろん、産地に集中豪雨などがあると根菜類も影響を受けますが、それ以外の状況であれば比較的価格は安定しているといえるでしょう。

・ハウス栽培や室内栽培されている野菜
ビニールハウスや室内で栽培されている野菜も天候の影響を受けにくいです。燃料も高騰している今、全く価格が変わらないというわけではありませんが、比較的安定しています。

・冷凍野菜やカット野菜
冷凍野菜はその野菜が旬の安い時期に作られることが多いので、価格が安定しています。カット野菜は生鮮野菜ほど日々値動きがあるわけではないので、使う量によってはカット野菜の方がお得になる場合もあるのです。

今狙うべき野菜は？

・葉付きの大根
大根の葉は栄養価が高いので、葉付きの大根が売っていれば積極的に購入しましょう。大根の皮と炒め、しょうゆ・みりん・砂糖で味付けしたらご飯のおともに、細かく刻んだらみそ汁の薬味にもなります。

・豆苗
価格も栄養も優秀な豆苗。植物工場で生産されているものが多いので価格が安定しています。1パック100円前後のところが多いのではないでしょうか。さらに、豆苗は1度使って残った根を水につけておくともう1度収穫できます。2回分食べれば価格が半額になったのと同じですね。

次に、高騰している野菜を別の野菜で代用したレシピをご紹介します。

キャベツの代わりに白菜

1月にはキャベツが1玉1000円を超えたというニュースがありました。多少落ち着いたとはいえ、高値が続いているのに変わりはありません。白菜も例年に比べると高値が続いていますが、キャベツで作る料理を白菜で代用した方がお手軽な場合もあります。

注目すべき点は、白菜は1／4や1／8のサイズでも1枚の葉が大きく、使いやすくなっていること。1／4カットのキャベツではなかなかロールキャベツは作れませんが、白菜なら1／4にカットされていてもロール白菜を作ることができます。

そのほか、キャベツの千切りの代わりに白菜の千切りにするもよし。回鍋肉も白菜で作るとタレが絡みやすく濃厚になりますよ。

ほうれん草の代わりに小松菜

一般的にはほうれん草で作るナムルですが、小松菜で作ってもおいしくいただけます。ほうれん草と小松菜は形が似ているので、互いに代用できるのです。

●材料
・小松菜 1束
・塩 小さじ1
・ごま油 小さじ2
・砂糖 小さじ1／2
・いりごま 小さじ1〜2

●作り方
1．食べやすい大きさにカットした小松菜をさっとゆでる
2．ゆで上がった小松菜の水をよく切り、全ての調味料とあわせる

ニラの代わりに豆苗

ニラの代わりにほかのものを使うとしたら、細長い形状や微かな苦味が似ている豆苗がおすすめ。ニラたまのニラの代わりに豆苗を使い、豆苗たまにするのもおいしいですよ。

●材料
・豆苗 1パック
・卵 3個
・ごま油 大さじ1
・しょうゆ 小さじ2
・オイスターソース 小さじ1

●作り方
1．卵を溶いてしょうゆとオイスターソースを加えておく
2．ごま油を熱したフライパンで豆苗を炒め、しんなりしてきたら1の卵をまわしかける

野菜の高値が続くときでも、少し工夫をすれば栄養価の高い野菜で代用することができます。ぜひお試しください。
(文:矢野 きくの（節約・家事・100円ショップガイド）)