「美容部員さんが怖い」「買わないと不機嫌に」デパコスへの根強い苦手意識、先入観 プロの美容家と回る“デパコスツアー”で克服!?

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2025年03月06日 15:40  まいどなニュース

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デパートのコスメコーナーに苦手意識をもつ人が意外に多い

デパートのコスメカウンター、いわゆるデパコスに苦手意識を持つ人は意外と多い。「美容部員さんが怖い」「買わないと不機嫌になられるから疲れる」…。そんな悩める女性たちを救うべく“デパコスツアー”を企画・実践しているのが、一般社団法人「日本骨格バランス協会」代表理事でメイク講師・美容家の池田曜央子(いけだようこ)さんだ。美容部員さんとお互い気持ちよく買い物ができるとツアーだと人気を集めている。

【写真】デパコスツアーの様子

タッチアップしてもらって商品を買わなかったら美容部員が不機嫌になった

デパコスツアーとは、メイクの専門家である池田さんと一緒にデパートのコスメフロアを練り歩いて、お試ししつつ満喫しましょうというイベントだ。前半90分はコスメコーナーを見て歩き、7つのルール(後述)に則って、コスメコーナーの楽しみ方をレクチャー。もちろん気に入ったものがあればその場で購入してもいいし、仮に欲しいものがなかった場合でもお互いに気兼ねなく快適に過ごせる作法も伝授するという。

後半90分はカフェで美容情報を交換したり歓談したりと、参加者同士の交流タイムになっている。

 実は昨年、ある女性がデパコスでタッチアップ(美容部員によるお試しメイクやスキンケア)をしてもらった際、「商品を買わなかったら美容部員に不機嫌な態度を取られ、怖い感じがした」というような体験談をXに投稿。これに対して、「わかる」「同じ経験がある」といった声が相次ぎ、大きな話題になったことがあった。

一方、元美容部員だという人からは「人員不足の中、高い売上目標を課されて余裕がない」という証言も。さらに、「同じメーカーでもこんなに対応が違うとは……」などの返信もあったことから、全てのコスメコーナーがこのような対応ではなさそうだ。

池田さんがコスメコーナーを気兼ねなく見て回れて買い物ができるデパコスツアーを企画したのは、このような買う側と売る側のすれ違いをなくそうという思いからだという。

「買う側と売る側の双方が気持ち良く、賢く買い物ができるように、そして心理的に近寄りがたい印象を持っている人も、コスメカウンターで自分にぴったりの商品を楽しく選ぶためのイベントを開催しています」

「見てるだけ〜」が堂々とできるツアーは毎回満席 県境を越え遠方から参加する人も

デパコスツアーは東京・銀座のデパートで月に2回行われ、1回あたりの定員は5人。名古屋から前泊で参加する人もいるほどの人気だという。

「売り手と買い手、両方の気持ちとメリットを考えて開催されているデパコスツアーの知恵を多くの方に知っていただき、お買い物に役立てていただければと思います」

ツアーに参加するにあたり、参加者には池田さんが独自に設定した「美容部員さんに対する苦手意識を克服!デパコスを楽しむ『デパコスツアー』7ルール」を意識してもらっているという。

◆デパコスを楽しむ「デパコスツアー」7ルール

1.美容部員の仕事を理解する
美容部員さんは「売ること」がお仕事。そもそもメイクの方法を教える人ではない。

2.最初に断りを入れる
「見ているだけ」「他も見てから決めたい」など今の状況をはっきり伝えておく。

3.ホッピング(見て回り)中はタッチアップしてもらわない
いろいろなブランドを見て回っている間はカウンターに座ってメイクしてもらわない。

4.テスターは直付け、二度付け禁止
コスメはいきなり顔に直付けせず、手の甲につけて色を見比べる。

5.拭き取りコットンはずっと持って歩く
エコロジーかつ「今は見て回っているだけ」を暗に伝えることができる。

6.タッチアップはカウンターが空いてる時間帯に行く
空いている時間帯なら美容部員さんも混雑時より丁寧に商品解説してくれる。お互いに心に余裕ができるので心地よい買い物が実現。

7.「メイクの先生(池田曜央子)のせい」にする
ツアー中に1人で買い物する場面でも「今メイクを習っていて、迷ったら先生に確認すると約束してるから……」といえば途中で切り上げることができる。どうしてもお買い物に苦手意識がある人のための方法。

◇  ◇

美容部員は業務として店に立っているので、ツアーでは仕事の邪魔をしないことが大原則だ。

ツアーに参加した人の感想は「デパコス巡りをしている時間もその後の素敵なティーサロンでの交流タイムもとても楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいました」

「今までなんとなくデパコスは苦手でした。でも今回のツアーで、はっきり意思表示をした方が美容部員さんの時間を無駄にしないと知り、気が楽になりました」

「美容部員さんに対する印象も“ちょっと怖いかな”から、“優しく親切かも”に変わりました」

など、苦手意識を克服したという人たちからは概ね好評だ。

今年度のデパコスツアーは「春・秋は毎月、夏冬はワンシーズンに1回程度」の開催になるとのこと。

「美容部員の仕事や立場を正しく理解し、マナーや作法を心得え、賢い消費者としてもっとデパコスを気軽に楽しめるようたくさんの方にお届けしていきたいと思っています」

地方でも開催してほしいというオファーが多いことを受けて、協会アドバイザーによる地方での開催も準備を進めているそうだ。

(まいどなニュース特約・平藤 清刀)

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  • 最近ちょっと見てるくらいならそんなに美容部員さん、そんなにガツガツ来なくなったような気がする。てか上野のM・A・Cで中国人がベッタリ口紅塗ってるの見
    • イイネ!4
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