広島、ACL2没収試合に関する声明を発表「確認が不十分であったため出場停止対象者を出場させてしまった」

　サンフレッチェ広島は8日、AFCチャンピオンズリーグ2（ACL2）・準々決勝ファーストレグが没収試合となったことに関する声明を発表した。

　広島は今月5日に行われたACL2準々決勝ファーストレグでライオン・シティ・セーラーズ（シンガポール）に6−1で大勝した。

　しかし、アジアサッカー連盟（AFC）は同試合に途中出場した新加入FWヴァレール・ジェルマンの起用が規約違反であり、没収試合扱いになると8日に発表した。同選手は前所属マッカーサーFC（オーストラリア1部）で昨年2月22日に行われたAFCカップ（ACL2の前身大会）セントラルコースト・マリナーズ戦（●2−3）後に、相手選手に対して平手打ちを行い、AFCから同年3月11日付けで3試合の出場停止処分を受けている。その出場停止処分を未消化のまま、広島で5日の試合に出場したことで「AFC規律・倫理規定第56条およびACL2 2024/25競技規則第26条に違反」とみなされた。

　広島の声明は以下の通り。

■対象事案
　ヴァレール・ジェルマンは2024年3月11日にAFC規律・倫理委員会により決定されたAFCクラブ競技会における3試合の出場停止処分の未消化により出場資格を有さないにもかかわらず、3月5日（水）ACL2準々決勝第1戦ライオン・シティ・セーラーズ戦に出場した。

■懲罰内容
・ACL2準々決勝第1戦ライオン・シティ・セーラーズ戦を没収試合（0-3の敗戦）として扱う
・罰金1,000ドル（約14万8000円）
・準々決勝における参加報酬160,000ドル（約2368万円）のうち80,000ドル（約1184万円）の支払いを行わない

■クラブからのコメント
「今回の事案について確認が不十分であったため、出場停止対象者を出場させてしまったことについて、皆様に多大なご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
今後このような事態が起きぬよう、再発防止に努めると共に、関係各所と連携して取り組んでまいります」


【動画】没収試合となったサンフレッチェ広島のACL2準々決勝第1戦