
前回からの続き。私は小学5年生のコハクです。うちのママは最近「セミナー」というものにハマっています。「喜びを得るためには」とか「幸せの波動が」とか難しいことを言ってるけれど、ちょっと私にはよくわかりません。そしてなんだか少しママの雰囲気が変わった気がしています。パパは仕事が忙しくて、そんなママに何も言いません。けれどママは最近になって私のことまでセミナーに連れて行くと言いだしました。私は行きたくないのに……。

ママがセミナーの話をしはじめると長いんです。こんな話ばっかりされたら、ご飯だって美味しくありません。最初はパパも止めていたけど、そのうちあきらめてしまいました。セミナーにハマるにつれて、ママは口調まで変わってきて……。

仕方なくついていくと、まわりの人たちがやたら私を褒めてきました。そのたびママはうっとりした表情に。そしてこの日を境に、ママはセミナーへ必ず私を連れ出すようになりました。しばらくすると、学校を休んで平日にまで……。


ママが「セミナー」にハマって1年ほど経ちました。そしてこの頃は、やたら私のことを連れて行きたがるのです。ひょっとしたら私を連れて行くと、まわりの人がチヤホヤしてくれるからかもしれません……。
|
|
もうイヤです。なんで私ばっかり我慢しないといけないの? 私だってちゃんと学校に行きたいし、ナツメたちにも会いたいのに……! 涙が止まりませんでした。
【第5話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・マメ美 編集・井伊テレ子
|
|