実質賃金、3カ月ぶりマイナス=物価上昇ペース加速で―1月
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2025年03月10日 09:01 時事通信社

厚生労働省=東京都千代田区 厚生労働省が10日発表した1月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)から物価上昇分を差し引いた実質賃金は、前年同月比1.8%減だった。コメの価格高騰を背景に、物価上昇率が急上昇したことなどから3カ月ぶりにマイナス圏に沈んだ。
基本給と残業代などを合わせた名目賃金は、労働者1人当たり平均で2.8%増と、37カ月連続のプラス。しかし、実質賃金の算出に用いる消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)は4.7%増と2年ぶりの上昇率を記録。コメの価格高騰や政府のガソリン補助金の縮小が家計を圧迫している。ボーナスなど特別に支払われた給与は3.7%減少した。
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