岡部幸雄騎手引退から20年 JRA通算2943勝を挙げた名手の足跡をたどる

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2025年03月10日 12:50  netkeiba

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07年のジョッキーマスターズ出場時の岡部幸雄元騎手(撮影:下野雄規)
 名手・岡部幸雄元騎手の引退から3月10日で20年が経った。このタイミングで昭和から平成の競馬シーンを彩った「馬優先主義」の栄光の歴史を振り返ろう。

 岡部元騎手は48年10月31日、群馬県の出身。馬事公苑の騎手養成所を経て、67年3月に騎手デビューした。71年のオークスのカネヒムロで八大競走初制覇。84年にはシンボリルドルフでクラシック三冠を制した。全国リーディングは87年と91年の2回、関東リーディングは11回。当時では歴代最多、今でも武豊騎手、横山典弘騎手に次いで3位のJRA通算2943勝を挙げた。

 成績はもちろん、数字に表れない部分でも大きな功績があった。若い頃から米国を中心に、海外に積極的に遠征。「馬優先主義」に代表される考え方、そして騎乗技術を日本に持ち込んだ。また、当時の騎手は特定の厩舎に所属するのが当たり前だった中、フリーの先駆けにもなった。

 引退後は調教師には転身せず、06年にJRAアドバイザーに就任。審判業務についての意見や助言、若手騎手に対する技術指導を行うアドバイザーを務めていた。また、沖縄の在来馬の保護活動にも尽力。76歳となった今でも馬とのかかわりを続けている。

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  • シンボリルドルフ強かった。トウカイテイオーの父です。
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