記憶共有へ、サイト新設=遺族「現在も戦いの最中」―サリン事件30年集会

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2025年03月16日 07:31  時事通信社

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地下鉄サリン事件後30年の活動を振り返る遺族の高橋シズヱさん=15日午後、東京都千代田区
 オウム真理教による地下鉄サリン事件から20日で30年を迎えるのに当たり、被害者の会などは東京都内で15日、集会を開いた。事件の記憶を若い世代にも共有しようと、遺族らの手記をまとめたウェブサイトを新設したことが報告されたほか、専門家らによる講演も行われた。

 会の代表世話人で、事件で夫を亡くした高橋シズヱさん(78)は「Aleph(アレフ)」など教団の後継3団体が活動していることを念頭に、「私たち被害者は現在も戦っている最中。風化を防ぐためにできる限りのことを尽くしている」と強調した。

 この日開設されたサイトは「地下鉄サリン『テロ』事件の記憶」で、高橋さんら有志が立ち上げた。遺族や被害者、事件に携わった弁護士や警察官らの手記をまとめたほか、高橋さんによる別の遺族へのインタビュー動画も閲覧できる。

 集会で高橋さんは、教団側への損害賠償請求の経緯などこれまでの歩みを振り返り、「被害者は30年たっても涙が乾くことはない」と話した。

 オウム事件取材に長年携わったジャーナリストの江川紹子さんも登壇し、坂本弁護士一家殺害事件など一連の事件を説明しつつ、当時の警察やマスコミの教団への対応の問題点を指摘。立正大の西田公昭教授(社会心理学)は、カルト団体に入信しやすい人の特徴やマインド・コントロールの仕組みを解説した。 

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  • オウムを殲滅し、浅原を崇拝するバカの洗脳が終わるまで戦いは続く。
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