今季1勝目を挙げたドジャース・山本由伸(写真=GettyImages)● カブス 1−4 ドジャース ○
<3月18日 東京ドーム>
MLBの2025年シーズンが東京で開幕を迎え、昨季王者のロサンゼルス・ドジャースが白星発進。大谷翔平選手(30)は「1番・指名打者」でフル出場し、マルチ安打をマーク。先発した山本由伸投手(26)は5回1失点に抑え、今季1勝目を挙げた。
2年目にして初の開幕マウンドに上がった山本だったが、サイン伝達機器の不具合によりピッチクロック違反を取られるアクシデントが発生。第1球を前にして1ボールが記録される不運なスタートとなった。初回こそ無失点に抑えたものの、2回裏に6番スワンソンの今季MLB初安打から二死二塁とピンチを背負い、8番アマヤの適時二塁打で1点先制を許した。
打線はカブスの開幕投手・今永昇太に対して4回無安打と苦戦するも、5回表に代わり端の2番手右腕ブラウンを攻略。一死から9番アンディ・パヘスの四球、1番大谷の今季初安打でチャンスを作り、2番トミー・エドマンが左前適時打で同点に追いつくと、続く3番テオスカー・ヘルナンデスの内野ゴロに相手の失策が絡み、大谷が逆転のホームイン。さらに4番ウィル・スミスも適時打で続き、この回2点のリードを奪った。
援護を貰った山本が5回裏を三者凡退に抑えると、6回以降はアンソニー・バンダ、ベン・カスペリアス、ブレーク・トライネンが無安打投球リレー。9回表には、大谷の右翼線二塁打からチャンスを作り、テオスカー・ヘルナンデスの左前適時打でダメ押しに成功した。最終回を新加入の左腕タナー・スコットが締め、移籍後初セーブをマーク。逆転勝利で開幕シリーズ初戦を制した。
この試合の大谷は5打数2安打、1三振という内容で2度の得点イニングを演出した。山本は5回72球を投げて3被安打、1四球、4奪三振、1失点という投球で開幕投手起用に応え、今季初白星をマーク。日本人コンビが2025年シーズンの好スタートを切った。