関西テレビ、会食等での「性的被害の有無」社員に調査　会食等の場で「不快な思い」経験者も「緊急性のある事案」なし

　関西テレビは21日、全社員を対象とした「芸能関係者との会食等における性的被害の有無等を尋ねる記名式のアンケート調査」の結果を報告。「すぐに対応が必要な緊急性のある事案はありませんでした」とした一方で、会食等の場で「不快な思い」経験者がいたことも発表した。

【画像】関西テレビの調査報告

　調査機関は2月7日から21日まで。社員613人を対象に、533人から回答があった。

　発表で調査結果について、「すぐに対応が必要な緊急性のある事案はありませんでした」と報告。「一方で、会食等の場で不快な思いをしたなどの回答が複数ありました」とした。

　なお、申告があった事案については「客観性・公平性を担保するため、外部の弁護士の判断を仰ぎ、内容や申告者の意向を考慮し、ヒアリングなどの対応を行いました」と報告。

　今後の対応については「この結果を受けて、経営陣から社内に向けてのメッセージを発信しました」とし、「会食が誰にとっても安心・安全で健全な場となるよう、個人の意思を尊重し、強制をしないこと、不適切な言動をしないこと、などの注意点をあらためて周知しています」と伝え「そして、ハラスメント等の人権侵害があった場合は、上長や人事部門、コンプライアンス部門、内部通報窓口などに通報・相談するよう呼びかけています」とした。

　最後に「今後は、調査対象者を拡げての再調査を、できるだけ早い時期に実施できるよう準備するとともに、会食に関するルール作り等についても検討してまいります」と締めくくった。