1本10万円の「うまい棒」が完売! 購入者が明かす「買って満足できた」理由

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2025年03月25日 11:10  web女性自身

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現代美術の中心地・NYで、絵画や彫刻、インスタレーションを発表し、今や世界中の展覧会からラブコールされている現代美術家・松山智一氏と製菓メーカーやおきんとのコラボ商品「うまい棒げんだいびじゅつ味」。



1本10円の駄菓子として広く知られる「うまい棒」がなんと、1本10万円(限定50本)で販売されたが、3月8日の発売当日に完売した。



いったい誰が、どんな目的で買ったのか――?



「正直にいうと“ノリ”です。自分はアートが好きだし、うまい棒も好き。衝動的に買ってしまいました。10万円のうまい棒を買って、Xで10万『いいね』をいただいたわけで、まあ、よかったと思います」



そう語るのは、クリエイティブディレクターの萩原幸也さん。企業の広告を手がけるほか美術大学で新規事業の立ち上げにも関わっている。



自宅の仕事場の本棚に鎮座しているという、アクリルケースに入ったうまい棒。



「コメントで『食べるんですか?』とか『いつか売るんですか?』というものがありましたが、食べるつもりも手放すつもりもありません。今のところは大事に保管しています」



萩原さんとうまい棒との思い出は?



「子供の頃は10円で買えたうまい棒は、駄菓子のなかでもメジャー感がありましたね。20円、30円を握りしめて駄菓子屋さんに行って、いろんな味を選ぶ。きっとみんなが経験していることですよね。僕は、コーンポタージュ味、めんたいこ味、たこ焼味の3つの味が好きで、1本だけ選ぶのは難しいです」



萩原さんを知っている人からは「買うと思った!」と言われたそうだが……。



「『イメージ通りだ』と言われました。こんなものを買うのは、こいつしかいないだろう、と思っていたらしく。



僕は車や時計などにお金をかけることもないのですが、自分がおもしろいと思えたり、心揺さぶられたりしたときは、あまり気にしないでお金を出してしまうことはあります」



10万円のうまい棒──どこに心を揺さぶられたのだろうか?



「僕がクリエイティブを手がけるときにも大切にしていることは、自分がおもしろいと思えること。その感覚については、常に磨いていたいと思っています。



また、人の記憶や印象に残るモノを創るために『共感』と『違和感』のバランスを大事にしています。



過去の体験から生まれる『共感』だけでもおもしろく感じてくれるかもしれないけど、そこに驚きや『うーん?』といった感情である『違和感』があることが重要なのかなと思っています」



今回の「10万円のうまい棒」は、多くの子供たちに愛されている駄菓子という「共感」と10万円という「違和感」のバランスの妙が──。



それが萩原さんの食指を動かしたのかもしれない。



「たとえば、現代アートに触れても『全然わからない』という人は多いと思います。



そこには『違和感』が混在していますからね。



でも、その『違和感』を『つまらない』『わからない』という言語に変換しないで、その違和感を感じられることを、自分のなかで『共感』に変えていくことで、おもしろさが生まれると思うし、そのような経験が積み重ねることで、おもしろい人生が過ごせるんじゃないかと思っています」



10万円のうまい棒──奥が深い。

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  • 喰いもしない元は10円のうまい棒に10万円払う?金持ちの道楽としても、全くわからないし共感もできないが、価値の無い物に屁理屈つけて価値をでっち上げる、これが現代芸術の本質だということはわかった。
    • イイネ!5
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