「大谷を政治利用するな」吉村洋文府知事が激レアグッズを自慢、“万博のコネ”の指摘も

　吉村洋文大阪府知事が、3月22日に公開したInstagramの投稿が物議を醸している。

　吉村知事は、《大谷さん、ありがとうやで》と綴り、ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平のサイン入りアシックス社製バットとサインボールを公開。《ますますのご活躍を、やで》とエールを送った。

　この投稿のコメント欄には、次のような声が寄せられた。

《凄いですね》
《え、どんな繋がりが……凄いです》
《バットとボールいいなあ。知事もかっ飛ばしてください》

《政治利用はやめてください》

　しかし、ネットからはこのような声が。

《大谷選手が政治家にしかも何の縁もない大阪の知事と関係を持つなど考えられない》
《大阪府に対する寄付であれば、自身のものであるかのような投稿は明らかにおかしい》
《大谷さんの善意だったとしても政治利用はやめてください》
《果たして大谷翔平がどんな経緯で吉村知事に渡ったのか知っているのかな。政局にはまず興味ないだろうから接点はないと思うんだが...》

　など、入手方法を訝しむ声や、政治利用を指摘する意見が相次いだ。

　吉村府知事が、どうやって大谷のサイン入りバットとボールを手に入れたのかについて、メジャーリーグを取材している野球ライターに聞いてみた。

「可能性として考えられるのは、大谷選手が前に契約していたアシックスだと思われます。アシックスの本社は神戸にありますので、大阪とも縁が深い。しかもアシックスの広田会長は、大阪万博を支援している経済同友会の副代表幹事を務めています。吉村知事とも顔見知りであっても不思議ではありません」

　大谷は現在、アシックスではなく、チャンドラー社製のバットを使用している。この点もネットから指摘されているが、アシックス製のサイン入りバットをInstagramに投稿しても、問題にはならないのだろうか。

「アシックスとの契約が切れているのは発表済みなので、特に問題はないかと。ただ、大谷選手個人から吉村知事に対する贈り物かのように発信してしまったことには疑問が残ります。政治利用だと感じる世間の人がいれば大谷選手にとってはマイナスでしかないでしょうし、その点に関して大谷選手サイドから注意される可能性はがゼロではないと思います」（前出の野球ライター）

　現在、大阪万博のチケットは売れ行きが悪く、多額の赤字の恐れがあると囁かれている。吉村府知事は、大谷人気にあやかりたかったかもしれないが、大きな代償を払うかもしれない。