骨髄バンクのドナー候補になった若手社員から有給申請を受けた企業の“神対応”が1700万表示 「こういう会社で働きたい」と大反響

1

2025年03月27日 20:23  ねとらぼ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ねとらぼ

社員が骨髄バンクのドナー候補者に(イメージ画像:出典:PIXTA)

 骨髄バンクのドナー候補者になった社員のために、急きょ有給の特別休暇制度を新設したという投稿が、X(Twitter)で1370万回以上表示され、約16万件のいいねを集めるほど話題になっています。すばらしい会社だ……!


【画像】ドナー休暇が追加された就業規則


●有給のドナー休暇


 投稿者は、スマホゲーム「逆転オセロニア」などを手掛ける制作会社「ザ・ストリッパーズ」創業者の1人である高岡桃子さん。


 社員から骨髄バンクのドナー候補者になったと報告を受け、「検査等で最大10日ほど有給とりたい」と有給休暇の申請があったといいます。


 高岡さんは、「そんな立派なことで年次有給を消費させるわけには…」と思い立ち、「弊社、慌てて有給のドナー休暇を就業規則に追加」と、新たに特別休暇制度を新設したそうです。柔軟な対応だ……!


 新たに追加した“ドナー休暇”の就業規則を公開し、「会社で一番若いのにえらい。『痛そう』と登録躊躇してる自分ちょっとはずかしい」と若手社員に賛辞を送っています。


●「こういう会社で働きたい」の声


 今日明日でなんとかしてしまう行動力に、Xでは「いい会社!!」「こういう会社で働きたい」「素敵な企業さまと、素敵な社員さまで誇らしい事ですね」「言われてすぐに制度を整えるの素晴らしいです」「そんな素晴らしい有給制度を即座に作られた事は、間接的とはいえすでに骨髄を待つ方に大きく貢献されているのではないでしょうか」などの反響を呼んでいます。


●社員の反応は……?


 ねとらぼ編集部では、投稿者の高岡さんに社内やXの反響について話を聞いてみました。


―― 今回の対応について社員の反応はいかがでしたか


 高岡さん:弊社は全員フルリモート勤務で、今回の就業規則の告知は口頭ではなくSlackの投稿だったので、社員たちの表情は見えなかったのですが、投稿へのスタンプでの反応は良好でした。


―― Xでの反響についての感想を聞かせてください


 高岡さん:大変多くのコメントをいただき、勉強になりました。


 休暇が取りにくいことでドナー提供を諦めていた経験がある方が少なくないことは残念に思いましたが、「うちもドナー休暇を導入しようかな」という経営者の方のコメントも複数あり、これから「ドナー休暇があるならドナー登録しよう」という方も増えたら良いなと思います。


 自治体のドナー助成制度についてもいただいたコメントで知り、ドナー候補の社員に教えることができてありがたかったです。


 また、弊社社長の知合いに骨髄バンク関係の方がいて、その方もこの投稿を見てくれたそうで、今回の反響が大変嬉しいとご連絡いただきました。ねとらぼさんから記事化希望のご連絡があったとお伝えしたところ、とても喜んでおられました。


―― 他に就業規則でユニークな取り組みなどがあれば教えてください。


 高岡さん:割と個々の要望に柔軟に対応することが多いので、今回のように就業規則を変えることはあまりないのですが、過去にあった取り組みやスタッフへの対応でユニークだと思うのは、以下のようなものがあります。


・産後復帰予定までに保育園が見つからなかったスタッフのために、保育園確保できるまで会社に一部屋保育室を設け、子連れ出勤可能にし、週に1回ベビーシッターを手配して仕事に集中できる日も設けました。ベビーシッターが来る日は、他の社員も子供を連れて出勤することができました。


・弊社はコロナ以降全員フルリモート勤務になりましたが、それより数年前に、「婚約者が結婚したら地元(会社からは飛行機の距離)に戻りたいと言っている」と悩むスタッフのためにリモート勤務制度を作りました。


・激務が続いていたスタッフに、仕事が一段落ついたタイミングで1ヶ月の休暇をあたえることが何度かありました。スタッフたちは海外語学留学をしたり、好きなアーティストのライブのために全国を遠征したり、普段の有給ではできないことを堪能してくれました。



このニュースに関するつぶやき

  • 誰もが実践出来るわけではないがその気になった時には適応されるよぐらいで。
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ランキングIT・インターネット

前日のランキングへ

ニュース設定