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大阪府忠岡町が発注した道路舗装などの公共工事で入札情報を事前に漏らしたとして、大阪府警が杉原健士町長(64)を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで書類送検していたことが明らかになった。25日付。杉原町長は「住民に心配をかけ、おわびする。捜査中なのでコメントは差し控える」とのコメントを出した。
書類送検の容疑は2024年7月と12月に入札が行われた町消防本部の仮眠室改良や町道舗装など4件の工事で、町内の建設会社役員ら4人に最低制限価格などを漏らしたとしている。府警は認否を明らかにしていない。
府警捜査2課や町によると、4件の工事のうち3件は杉原町長から情報提供を受けたとされる2社が実際に落札していた。杉原町長は建設会社役員らから依頼され、電話で最低制限価格などを伝えていたとみられる。
府警は建設会社役員ら4人についても公契約関係競売入札妨害の疑いで書類送検した。
杉原町長は忠岡町議を6期務めた後、20年10月の町長選に大阪維新の会公認で臨み初当選。24年10月の町長選でも再選し、現在2期目。
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大阪維新の会は杉原町長に事情を聴いており、横山英幸代表代行は28日、記者団に「事実であれば辞職されるべきで、党としての判断も進めたい」と処分を検討する考えを示した。
忠岡町は「捜査に全面的に協力していく」としている。【川地隆史、井手千夏】
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