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「恵みの雨。火災鎮圧に向け、はっきりとした希望の光が見えてきた」。愛媛県今治市の徳永繁樹市長は28日夕、同市を中心とした大規模な山林火災は、消火活動と降雨により延焼拡大の危険がなくなったとして「延焼阻止宣言」を出した。市内7地区への避難指示も、同日午後5時にうち5カ所(計2723世帯5377人)で解除。避難指示の継続地区は長沢、緑ケ丘団地(計333世帯611人)のみとなった。
27日午後6時ごろから28日午前2時ごろまで、23日の火災発生以来、同市で初めて雨が降り、28・5ミリの降水量となった。28日の時点で既に白煙は認められていないが、熱源を感知する上空からのサーマルカメラと地上の消防隊員の探索活動の結果、安全が完全に確認されるまでは2地区の避難指示を継続することにした。熱源の探索活動は29、30両日も続け、今後の鎮圧宣言につなげたい考えだ。
市長の会見には四国電力送配電の植原宣和(のぶかず)松山支社長も同席。火災の状況から、同市内の広い範囲で停電が起こる可能性は解消したことを明らかにした。【松倉展人】
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