110円のパーツだけでPCを組み立てたら……　“まさかの結末”に仰天「仕上がりめっちゃ良い」

　税込み110円のパーツだけでPCを組み立てられるか挑戦する動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は、記事執筆時点で9万6000回を超えています。

【画像】完成したPC

●“縛り”を設けたPC作り

　動画を投稿したのはYouTubeチャンネル「tetuyan TV」。PCやスマートフォンなどのジャンク品を購入して修理したり、遊び方を模索したりする様子を公開しています。

　今回の企画でそろえたパーツはPCケースとIN WIN製の電源ユニット、CPUとメモリが付いているマザーボード、Intel純正のCPUクーラー、HDD。これらの部品を1年半かけて集めたそうです。すさまじい執念だ。

　マザーボードに付属していたCPUはIntelのCore i3-2120であり、メモリは2枚差しで合計4GBの構成。CPUクーラーを装着したら、電源ユニットおよびディスプレイとつないで各パーツが正常に動作するか確認します。

　電源ボタンを押すと通電していることは分かりましたが、映像が出力されません。マザーボードのHDMI端子に問題があると考えて、VGA端子の方でディスプレイとつないでみたものの状況は悪化。電源すら入らなくなってしまいました。

　電源ユニットが壊れたと判断し、新しい物を110円で購入。しかし、入念に調査した結果、それまで使っていたIN WIN製の電源ユニットが壊れたわけではなく、背部の電圧切替スイッチに問題があると判明しました。

　電圧切替スイッチは日本国外での使用も想定した物で、115ボルトと230ボルトに切り替えられます。日本国内で使う場合は115ボルトに設定しなければなりませんが、今回の企画で用意した物は、よく見ると115と230の間にスイッチが入っています。

　230ボルトの方に入っていた場合はパーツが故障したり、発火したりする可能性もあるとのこと。投稿者さんは「今から考えるとかなりヒヤっとする映像だな」と振り返っています。危ないところだった。

　PCケースにマザーボードと電源ユニットを組み込んで再起動。無事にBIOSが立ち上がりました。エラーチェックを行いCPUとメモリにも異常はないと判明。後から付け足したHDDもしっかり認識しています。

　Windows 10のインストールも終わり、ジャンク品だけで組んだPCが完成しました。ゲームを遊ぶのは難しいですが、動画を再生する程度であれば問題なく使えます。

●見た目に問題あり

　しかし、本来このPCケースは専用の外付け電源ユニットと組み合わせて使うもの。電源ユニットのケーブルを通せる穴がないため、今はドライブベイに放り込んだ奇妙な状態で運用しています。

　そこで、見栄えを良くするため背面のプレートを加工。メッシュ部分を一部くり抜いて電源ケーブルの差し込み口を設けます。また、底部の足が1つ欠けているので、3Dプリンターで同じサイズの物を出力し取り付けました。材料費は110円かかっていないとのこと。

　余っているドライブベイのスペースには、ダイソーのカーボン柄インテリアシートを使用。むき出しになっていた電源ユニットとHDDをきれいに隠しつつ、アクリルスタンドなどのグッズを置けるように仕上げました。

●価格に関して

　なお、HDDの価格は税込み220円だったことが判明。企画のルールから外れていますが、1年半かけてあちこち探し回っても550円で売られている物ばかりが店頭に並んでいたため、やむを得ない部分もあったようです。

　飾りなども含めた合計金額は1530円。コメント欄には、「約100円で買ったパーツでもPCって組めるものなんだ…スゴい…」「仕上がりめっちゃ良い。まさかのオチもあって良い」「HDDももう少し時間があればなんとかなったかなw」などの感想が寄せられています。

　また、投稿者さんはこの動画の編集が終わった後、ついに110円でHDDを手に入れたとのこと。コメント欄で110円パーツPC作りのリベンジを考えていると明かしました。

　投稿者さんはYouTubeチャンネルの他、X（Twitter／@tetuyantv）も運営中。ジャンク品でゲーミングPCの製作に挑む様子などを公開しています。

動画提供：YouTubeチャンネル「tetuyan TV」さん