AIを積極的に活用する層のエンジニアの方が年収も高い傾向にある──。ソフトウェア開発事業を展開するサーバーワークス(東京都新宿区)が、企業に勤める20歳以上のITエンジニア248人を対象に実施した「ITエンジニアのAI活用に関する調査」で分かった。
●AI活用で高収入 年収600万円以上で顕著な差!?
現在の年収について「非公開または回答したくない」を除いた年収別の割合を見ると、「AIを積極的に活用した」層では600万円以上が過半数を占めた。一方、「活用しなかった」また「試験的に活用したが定常的ではなかった」層では600万円未満が60%を超える結果に。
2024年の年収変化についても、AI活用層と非活用層で差が見られた。「AIを積極的に活用した」層の6割以上が「上がった」と回答したのに対し、「AIを活用しなかった」層では6割近くが「変わらなかった」と回答している。
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2024年の転職活動については、「AIを積極的に活用した」層の半数以上が実際に転職したり、転職活動を進めていると回答した。一方「AIを活用しなかった」層の約8割は「転職の意向がなかった」と回答。次のキャリア形成に対して積極性の差が見られる結果となった。
2025年の転職活動の意向についても同様の傾向が見られた。「AIを積極的に活用した」層の7割以上が転職活動を続けたい、または転職活動を始めたいと回答。一方、「AIを活用しなかった」層では、9割近くが「転職するつもりはない」と回答した。
副業については、「AIを積極的に活用した」層の6割以上がすでに副業を実施しているのに対し、「活用しなかった」層では5割以上が副業に興味がないと回答している。
●リモートとオフィス AI活用層の働き方は?
勤務体系については、「AIを積極的に活用した」層では「自由出勤制(リモートとオフィス勤務を自由に選べる)」が45.6%と最も多かった。一方、「活用しなかった」層では、「完全オフィス勤務(毎日オフィスに出勤)」が43.5%で最多となり、柔軟な働き方の導入状況に差が出ている。
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2025年にAIの業務活用が増えると思うかについては、「AIを積極的に活用した」層の7割以上が「増える」と回答した。すでにAIを活用しているITエンジニアほど、AIの将来性を見据えていることがうかがえる。
調査は、アンケートサービス「Fastask」を通じてインターネットで実施した。期間は、1月14〜20日。
(小松恋、アイティメディア今野大一)
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