河森正治氏プロデュースのシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」(C)ORICON NewS inc. 「マクロス」シリーズ監督・メカデザイナー河森正治氏が3日、大阪・関西万博会場(大阪・夢洲)で開かれた、8人のテーマ事業プロデューサーが手がけるシグネチャーパビリオン8館の完成披露・合同内覧会に出席した。
【写真】「いのちめぐる冒険」の”制服モチーフ”ユニフォーム
河森氏がプロデュースしたパビリオン『いのちめぐる冒険』は、宇宙・海洋・大地に宿るあらゆるいのちのつながりを、最先端技術で表現するパビリオン。「いのちは合体・変形だ!」をコンセプトに、イマーシブ展示「超次元シアター」と「ANIMA!」、リアリティ展示「宇宙の窓」と「無限メタモルフォーゼ」という、4つの「cell」(細胞)で構成する。
「超時空シアター」は、30人がカメラ付きVRゴーグルを装着し、VRとMRを行き来しながら宇宙スケールの食物連鎖を同時体験するというもの。映像のタイトルは「499秒 わたしの合体」。「花は咲く」や『創聖のアクエリオン』『マクロスF』などの音楽プロデューサー菅野よう子氏が、オリジナル楽曲「499秒」を手がけ、誰も体験したことのない完全オリジナルストーリーの映像と音楽がシンクロするという。「499秒」の歌唱は、前編を葉音、後編を中島愛が務める。また、ナレーションは坂本真綾が担当する。
あいさつに立った河森氏は「多様ないのち、人間だけではなく、いろんな生き物のいのちがどんな形で共有し合っているのかをテーマにしている」と説明。「例えば、魚を食べることを、人間中心ではなくいのちの流れを中心に考えると、魚と合体して自分になっている。その魚が大阪湾の水を飲んでいれば、大阪湾の海水とも合体するし、太陽の日差しが暖かいというのも、499秒前に太陽を出た光と自分が合体して、自分を形成している。そんなことが実感できるようなパビリオンを作ろうと思っている」と話した。
さらに「普段、どちらかというとロボットとか飛行機とかの合体変形をやってるが、もともとオタマジャクシがカエルに、青虫が蝶に変わったりとか、生物の変形というものがすごく印象に残ってて、こういう仕事をしているところがあるので、本当にありがたいです」とプロデュースを担当できた喜びを語った。
また、同会では、パビリオン前に設けられた「いのち球」が披露された。「いのち球」を覆う金箔は、携帯電話やパソコンに使われた金を再資源化したもので、その量は携帯電話、約20万台分。職人の手作業で貼り付けられた金箔がシャンパンゴールドの輝きを放つ。人間だけでなく、多種多様な動植物で構成された造形は、フィギュア制作を手掛ける海洋堂の松村しのぶらが原作を担当した。
このほか、シグネチャーパビリオン8館完成披露・合同内覧会には、宮田裕章氏(慶應義塾大学教授)、石黒浩氏(大阪大学教授)、中島さちこ氏(音楽家)、落合陽一氏(メディアーティスト)、福岡伸一氏(生物学者)、河森氏、小山薫堂氏(放送作家)、河瀬直美氏(映画作家 ※瀬=旧字体)の8人のプロデューサーが一堂に介した。