
私はユメの宿題ノートをみて驚きました。国語の漢字の書き取りでは、つながっていないはずの箇所がつながっていたり、飛び出していたりとミスが目立ちます。目の前で書かせると、書き順さえぐちゃぐちゃなことがわかります。私は叱りたい気持ちをガマンして、ユメと向き合いました。

ユメは私のパソコンを指さしました。最近口が達者になってきたユメ。「ママだって字を書かないじゃん」とでもいいたげです。私は仕事用のかばんから手帳を取り出しました。手帳にはきれいに書くことを意識した私の字が並んでいます。



きれいな字を書いてほしい理由。それは先生に叱られるからとか、大人になったら困るからとか、さまざまな理由を伝えようとしましたがどれも違う気がします。
そして、ユメは両親が「正解」を知らないことをわかっているのです。ユメには「めんどくさいな」という気持ちもあるのでしょう。「きれいな字じゃなくても困らないんじゃない?」といわれると、うまい返答が思いつきません。
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【中編】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・もえこ 作画・ユウコトリトリ 編集・みやび