容疑者「妻と遺産トラブルあった」　スーパーで刺殺、被害者は妻

　東京都清瀬市のスーパー「西友清瀬店」で女性が刺殺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された住所・職業不詳、兼沢孝行容疑者（58）が「以前から妻と遺産を巡り金銭トラブルになっていた」と供述していることが警視庁東村山署への取材で判明した。

　署は14日、女性は兼沢容疑者の妻で住所・職業不詳、兼沢益代さん（56）と発表した。容疑を殺人に切り替えて、トラブルの経緯などを調べている。

　署によると、2人は13日午前10時35分ごろ、一緒に入店。兼沢容疑者は約3分後、3階の生活用品店で凶器の包丁（刃渡り約18センチ）を購入した。「妻を脅すために購入した」と話しているという。

　午前10時40分ごろに益代さんは刺されたとみられ、3階の女性用トイレで倒れているのが見つかった。右脇腹や胸などを複数回刺されていた。【朝比奈由佳】