「クロワデュノール1強の勢力図を塗り替えるのでは」 皐月賞で2歳王者撃破に期待する一頭とは

　元厩務員の経歴を持つ敏腕記者・スポーツニッポン田井秀一氏が14日、netkeibaTV『前走から一変！ 好調馬体チョイス』に出演。20日(日)に中山競馬場で行われる皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)出走馬の中から、馬体・状態が大きく変わってきた好走期待馬について解説した。

　田井氏は複数頭を挙げたが、無傷3連勝で京都2歳Sを制したエリキング(牡3、栗東・中内田充正厩舎)を真っ先にピックアップ。同馬は右第1指骨剥離骨折からの復帰戦となるが、「症状が軽度であれば、予後の競走能力に大きな影響は与えないとされている。レシステンシアやドゥレッツァも、同じ部位の骨折からカムバックしている」とし、「2週前、1週前としっかり負荷をかけられているエリキングも、過度の心配は必要ない」と力強く話した。

　続けて「立ち写真も中内田厩舎らしく素晴らしい出来」と話し、「大腿二頭筋の迫力はメンバー随一で3歳馬離れしている。この臀部の立体感はめったにお目にかかれるものではない。一流馬に共通する背中の美しさも損なわれていない」などと絶賛。「あばらをうっすらと見せる洗練された皮膚からも、体調の良さがうかがえる」としたうえで、「クロワデュノール1強の勢力図を塗り替えるのではないか、と大きな期待を抱かせる極上の馬体写真」とまとめた。