
パソコン(PC)用のディスプレイを選ぶ際のポイントは、4KやFHDといった解像度、画面のサイズ、本体サイズ、そして価格など、さまざまな要素があります。しかし、使用しているディスプレイが壊れるなど、突然のニーズが発生すると、全ての要素を満たすような製品選びは難しいものです。
筆者はある日、仕事で使用しているサブディスプレイが壊れてしまい、急いで新しいものを購入する必要に迫られてしまいました。今回は、筆者が急いで製品を選び、購入した経緯をお話しします。皆さんのディスプレイ選びの際の一助となれば幸いです。
●故障までは4KをメインにFHDをサブに使用
筆者はかなり長くCRT(ブラウン管)ディスプレイを使用していたため、PC使用歴と比較して、液晶ディスプレイの購入回数はそれほど多くはありません。初めて購入した液晶ディスプレイはAcerの27インチワイド液晶モニター「S273HLbmii」で、2012年の3月に購入しました。それまで長らく使用していたCRTが故障したためです。最大解像度は1920×1080ピクセル(FHD)です。使用していたCRTは1600×1200ピクセル表示でしたので、だいぶ使い勝手は変わり、ウインドウを横に並べての作業がしやすくなりました。
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ウインドウをいくつか開いて、リアルタイムの情報を見ながらの仕事が増えてきたので、その都合上、サブディスプレイが必要となり購入したのが、今回壊れてしまったASUSの「VE248H」で、2016年2月のことです。こちらも最大解像度はFHDで、画面サイズはAcerよりも小さめの24インチです。AcerとASUSをパイプラックに縦に配置して、マルチディスプレイの環境が整いました。
この環境は快適で2018年12月にAcerが壊れるまで使用できました。そこで購入したのがLGの「32UK550-B」です。どうせ買うなら4Kにしたいと考えていた際に、比較的安く購入できたので、うれしかったのを覚えています。31.5インチの4Kディスプレイが表示できる情報量は多く、とても快適に仕事やゲーム、動画・静止画の鑑賞・閲覧ができるようになりました。
ちなみに上記のディスプレイ購入履歴は、頭で覚えていたり、メモを取っていたわけではなく、ヨドバシドットコムの購入履歴で確認しています。ポイントカードを使いながら購入していると、こうして履歴を確認できるのはとても便利です。
●サブディスプレイのASUSが故障!新規購入が不可避に……
引っ越しに合わせ、メインであるLGをアイリスオーヤマのメタルラックにキーボードとともに配置し、サブディスプレイのASUSは、サンワサプライの支柱取り付け式モニタアームを使い、メタルラックの右前側の支柱に取り付けるようにしました。右側のASUSで情報を得ながら、メインのLGで作業する形です。サブで攻略サイトを見ながら、メインでゲームをフル画面表示でプレイするのにも便利です。
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快適な作業環境でしたが、このたびサブのASUSの画面に何も表示されなくなりました。ケーブルの差し替えなども試しましたが、購入から8年も経過していることもあり、諦めて買い替えることにしました。
液晶ディスプレイの寿命は、一般的には約1万5000時間〜5万時間程度とされており、1日8時間使用した場合は約10〜15年程度、1日12時間では4〜6年程度です。筆者の場合は起きている時間はずっと仕事かゲーム、あるいは動画視聴をしており、寝ている時間以外はほぼほぼつけっぱなしです。最初のAcerが6年で買い替えになりましたから、サブで8年はまあ寿命と言えるでしょう。
●4Kは必須、サイズはどのクラスを狙うか……
サブのASUSが壊れる前は、43インチ以上のディスプレイを動画視聴用に購入しようと検討していました。メイン・サブのほかに動画視聴専用のものを追加する形です。しかし、まともに動作するディスプレイが1台になってしまった以上、現状の作業環境を維持するのが最優先です。
そこで、これまでメインだったLGをサブに回し、解像度と画面サイズがLGと同等のものを選ぶことにしました。LG「32UK550-B」は、VESAマウントに対応しており、ASUSに取り付けていたサンワサプライのモニターアームはそのまま使えます。耐荷重は8kg、LGの商品重量は7kgなので問題なしでした。
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LG「32UK550-B」を購入した時の価格は5万1910円。できればこれよりも安く、同程度のものを手に入れたいというのがプランです。つまり、解像度は4K、画面サイズは31.5インチクラス、価格は5万円以内。さらにLGが故障した時にサブに回せるよう、VESAマウントと、モニターアームが耐えられる8kg以下の重量。ディスプレイを選ぶ条件は固まってきました。
●できれば国内ブランドを選びたい
PC用の液晶ディスプレイのメーカーと言えば、LGやAcer、また安さで言えばXiaomiなども魅力的に感じられます。しかし、筆者は最近特に、できれば国内ブランドのものを欲しいと思うクセがあります。
国内のディスプレイブランドと言えば、まずアイ・オー・データ機器が思い浮かびます。ゲーム用の高級なものを狙うなら同社のディスプレイははかなり魅力的ですが、仕事や動画視聴がメインで、ゲームはスマホゲームのPC版程度ですので、そこまで高級なディスプレイは不要。ましてや、仕事で使用しているものが故障したので、急いで購入する必要があり、潤沢な予算は急には用意できません。
このところ気になっているメーカーと言えば「JAPANNEXT」がありました。千葉県いすみ市に本社を構える国内企業で、フランス人のベッカー・サムエル氏が起こしたディスプレイメーカーです。低廉な価格帯の製品が中心で、筆者が担当した記事でも何度も取り上げさせてもらったブランドです。コストパフォーマンスを重視する状況なので、JAPANNEXTに絞って製品を選ぶことにしました。
●すぐ使うものは納期も大事
故障ですぐに代わりの物が必要…それも仕事で使用する物ですから、納期も重要なポイントとなりました。Amazonやヨドバシ・ドット・コムなどのECサイトの多くは、発送やお届け日を確認できますので、急いでいる際や、受け取れる日が限られている場合には必ず確認したいところです。
液晶ディスプレイであれば安くとも数万円クラスの買い物になります。付与されるポイントも大きなものになりますので、付与ポイントと所有ポイントを十分に考慮して、総合的に購入価格を判断したいところです。送料がかかってしまう場合には、送料も価格に入れて考えるべきですし、消費税が含まれるのかどうかもしっかり押さえておく必要があります。
筆者はヨドバシカメラの店舗も良く利用しているので、ポイント自体の価値を重視し、ヨドバシ・ドット・コムをメインとしながらも、在庫が豊富で値引き率も良く、限定モデルも見逃せないAmazonと併せて、この2店舗を比較しながらディスプレイ選びを進めました。
(後編へ続く)
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