
「桜が『こう描けよ』と言っている。 2025春。」
現代美術家が真っ白な画用紙の上に落ちた桜の影を写した写真を「X」に投稿し、そのシンプルな美しさがたくさんの人の心を打ちました。記事執筆時点で投稿には「22万件」もの「いいね」がついています。
写真を投稿したのは「金魚絵師の深堀隆介」さん(@RiusukeFukahori)です。深堀さんはまるで畳の上や桶の中を優雅に泳いでるかのようなリアリスティックな金魚を描く作風で知られる現代美術家で「#金魚絵師」「#深堀隆介」のハッシュタグとともに自身の活動をアカウントのタイムラインにポストしています。
透明樹脂の上にアクリル絵の具で対象を描く作業を何層にも積み重ねていく、「2.5Dペインティング」という繊細な技術によって生み出される作品は、高級ジュエリーブランドのハリ―・ウィンストンとの腕時計のコラボレーション作品が実現するなど、海外からも高い評価を受けています。
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「桜のスケッチは毎年行っている」
桜のシルエットを撮影した時のことを深堀さんにお聞きすると「桜のスケッチは毎年行っているもので、実はスケッチブックと影のポストも毎年上げているものです。これで3回目です」と話し、さらに「なお、(桜の)影を描いたものはありません」としています。
◇◇
「センスがやはりすごいです」
「描かなくても美しいですね。」
「絵を描く人が言う 白いキャンバスに描くものが浮かび上がって見える ってのはこーゆーことだったのかー」
「綺麗やね。既に芸術として完成している」
ポストには多数コメントが寄せられました。
桜の影を描いた作品はない、とのことですが、深堀さんのアカウントのタイムラインには本物と見紛うばかりのカラフルな金魚作品や創作の様子などが投稿されていますので興味のある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
(まいどなニュース特約・山本 明)
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