「世界お茶まつり2025 春の祭典」開幕式で披露された子どもたちの茶娘踊り=19日、静岡県島田市 「世界お茶まつり2025 春の祭典」の開幕式典が、静岡県島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで開かれた。静岡県は昨年、製品になる前の「荒茶」生産量で鹿児島県に抜かれて2位に転落。記録に残る1959年以降、首位の座を譲ったのは初となった。茶業従事者の高齢化や国内の茶葉消費が減少していることが影響しており、「お茶どころ」のプライドを懸けての開催となった。
鈴木康友知事は式典で「静岡県は日本茶の文化の中心地。その魅力を発信し、若い世代や海外の人々と共に静岡茶を盛り上げたい」とスピーチ。出席者は新茶で乾杯して気勢を上げた。祭典は試飲体験やイベントなどを県内や東京、大阪の約300施設で実施。秋の祭典は10月下旬に静岡市を中心に開催される。