アイリスオーヤマ本社ビル=仙台市青葉区 アイリスオーヤマ(仙台市)は21日、米国の生産体制を増強すると発表した。トランプ米政権の相互関税導入で、報復措置を取る中国から米国への輸入には高関税が課されており、コストが膨らむ可能性が大きいため。
米現地法人の工場で総額約1300万ドル(約18億円)の設備投資を行い、収納用品などに使うプラスチック部品や医療用マスクの供給体制を強化する。こうした日用品は中国の自社工場で生産しているものがあり、米国内で生産することで関税措置の影響を軽減する。
具体的には、米国内4工場でプラスチック成型事業に投資し、自動化設備などを整える。さらに、医療用マスクの生産設備を新設するほか、ペットのトイレに使うペットシーツの生産ラインを立ち上げる。