
4月13日に開幕した大阪・関西万博。集客の苦戦や混雑規制、トイレや喫煙所問題など多くの不安が取り沙汰されていたが、来場した人たちからは概ね好評なコメントが寄せられている。
スマートフォンの使用を前提とした“デジタル化”による高齢者への負担や、工事費用の未払いによる「ネパール館」の放置など、まだまだ懸念は残されているが、現在ネット上では新たな“議題”が上がっている。
万博“コスプレ”問題
「あるコスプレイヤーが、万博でのコスプレについて注意点をまとめた投稿をして話題になっています。
その方は、万博の規則を説明した上で自身が会場でコスプレを楽しんだことを伝えているのですが、同じ“コスプレ界隈”の人々から称賛の声が寄せられる一方、“万博でコスプレをすること自体どうなのか”という意見もあり、X(旧ツイッター)では賛否両論の事態になっています」(全国紙社会部記者)
万博の規定では、
|
|
《持込禁止物に該当しないものであれば、装着しての入場は可能です。但し、会場内の公序良俗に反する服装や平穏を乱す行為は禁止です》
《顔全体を覆うマスクなど、顔の大半が見えなくなるもの(医療目的で必要なもの等を除く)は、入場をお断りする場合があります。また、安全上の理由から取り外しをお願いする場合があります》
となっているほか、ほかの来場者に迷惑となるおそれがあるもの、不安感や恐怖感を与えるものは入場を断る場合があるという。
また、《コスプレ・仮装のための着替え場所はありません。トイレでの着替えは、他の来場者の使用に際して迷惑となる場合がありますので禁止です》という記載も。
求められる“モラル”
規則上、“全面禁止”というわけではないが、X上では、
《コスプレイヤー共は万博の意味分かってんの?「万国博覧会」だぞ?》
|
|
《「NGって書いてないからいいでしょ」なノリになってるの本当に怖いな》
《万博は世界各国の技術や文化を体験出来る(しに行く)場であってレイヤーの承認欲求満たしに行く場じゃねえんだわ》
《オリジナルまだまだしも、版権は絶対やめた方がいいと思うんだが……おまえは作者でもないのに作品背負って世界中の展示を回るのか?》
《コスプレはコスプレのイベントでやってくれ 万博はコスプレ会場ではないので》
など、否定的な意見が多く上がっている。
|
|
「2022年には、ある女性インスタグラマーがハロウィン期間のユニバーサル・スタジオ・ジャパンで“下着姿に近い衣装”を着用・撮影したグループ写真を投稿し、ネット上で問題視された“下着ユニバ”騒動がありました。2024年にも、別の女性2人組が網タイツを履いてミニスカートからヒップが見えている写真を《パンツは衣装じゃなくて自前》と投稿して炎上しています。
万博でのコスプレに関して、《過度な露出をしなければコスプレ自体は問題なくない?》《「公序良俗」を守ればいいでしょ》などとポジティブな意見も多く寄せられていますが、万博側はOKを出しているというよりは、禁止はしていないだけ。あくまでその内容は個人のモラルに委ねられています」(前出・社会部記者)
もちろん、“下着ユニバ”のような格好は一発退場だろう。
しかし、過度な露出だけでなく、国際的な場であることから“軍服”キャラのコスプレについて注意喚起するネットユーザーもちらほら。楽しみ方は人それぞれだが、どうか節度ある振る舞いを――。