すぐに職場を辞めた18歳の新人女性の顛末。男子禁制の寮に彼氏を連れ込み…注意されたら「じゃあ、辞めます!」

3

2025年04月27日 09:20  日刊SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊SPA!

※写真はイメージです。
 いま、職場にはちょうど“新人”が入ってきた頃だが、“職場に馴染めない”、“思っていた業務と違った”など、さまざまな理由ですぐに辞めてしまう人もいる。
 そんななかで、今回は“恋愛を優先した”がゆえに退職した女性2人のエピソードを紹介する。

◆恋にすべてを賭けた新入社員

「本日付けで退職させてください!」

 ある日、加藤尊さん(仮名・40代)は、新入社員Sから届いたメールを見て驚愕した。

「入社してわずか3か月ですよ。一番“しんどい時期”だとは思っていましたが、まさかこんな展開になるとは……」

 Sは地方の大学を卒業し、右も左もわからないまま東京での社会人生活をスタートさせた。不器用ながらも仕事は一生懸命で、夜遅くまで残業することもあったという。

 しかし、1か月ほどが経ち様子が変化したそうだ。

「仕事が残っていても定時で“ピタッ”と業務を終わらせて、帰宅を急ぐ姿が目立つようになりました。先輩や同期との飲み会にも参加しなくなったんです」

 そして、Sから聞かされたのは予想外の報告だった。

「クラブで外国人の彼と出会ったんです!」

◆メールで退職届を送付、その後は音信不通に

「驚きましたが、それ自体はなにも悪くありません。若いときは恋も大切ですし……」

 問題は、そのスピード感だった。

「聞けば、出会って1週間で同棲をはじめたというじゃないですか。さらには、『彼のビザが切れそうで、強制送還になるかもしれません』と報告されたんです」

「結婚すれば、彼は日本にいられるんです」と真剣な顔でいうSに、思わず言葉を失った。

 相手国にもよるが、国際結婚に必要な手続きには時間を要し、取り寄せる資料も多いそうだ。結局、書類に不備があり、Sと彼との“日本での婚姻”は受理されなかったという。

「彼は帰還命令を受け、逃げ出すように帰国したそうです。そしてSも彼を追うべく、メールで退職届を送ってきたわけです」

 その後、加藤さんが電話をしても出ることはなく、そのまま音信不通となった。

「おそらく、Sは身勝手でダメなことだとは理解しつつも、止められる人が周りにいなかったのではないでしょうか」

 突然の出会い、突然の同棲、突然の帰国。本当に運命的だったのか、結婚詐欺のようなものだったのか……。

「先輩としてなにができたのか、なにを言ってあげるべきだったのか、今でもわかりません」

◆寮の規則「男子禁制」「門限は夜10時」を破って…

 とある医師会では、看護学校に通いながら希望者には看護助手として働く場を提供し、就職先をあっせんする制度がある。

 ある年、佐々木優子さん(仮名・40代)が勤める病院には、2名の看護学生が入職し、その一人がYだった。

「Yは、あいさつも返事もハキハキとしていて、全職員が好印象で迎え入れました」

 看護学生は、出身地に関係なく“全員が入寮する”という方針があった。佐々木さんは、寮生の先輩としてYたちに寮の規制について教えていたという。

1.男子禁制
2.門限は夜10時。やむを得ず遅れる場合には必ず連絡を入れること
3.午前0時以降は音漏れに注意すること

「えー、門限とか厳しくないですか?」

 とYが声を上げた。

「ご実家はわりと自由だったのかな? 門限夜10時はちょっと早い気がするかもしれないけど、慣れればそこまででもないよ」

 佐々木さんの言葉に対して、Yは明らかに不満そうな表情を浮かべながらも、「そうですか」と答えた。

◆寮を抜け出したことを注意されて「じゃあ、辞めます!」

「Yは、仕事を覚えようと一生懸命でしたし、学校でも友だちができた様子で順調に見えたのですが……」

 一方、寮内では、Yの深夜の行動に対して先輩から注意を受けることが増えていったという。

「どうやら、Yは社会人の男性とお付き合いしているらしく、深夜に電話で誰かと話している声が部屋から漏れていたみたいなんです」

 Yは「彼の仕事が終わるのが遅くて、どうしても深夜になっちゃうんです。気をつけます」と素直に謝罪をするのだが、以降も毎晩笑い声が響き渡り、同期からも注意を受ける有様だったそうだ。

 そして、態度が改善されないまま、さらに大きな問題へと発展した。

「寮を夜中に抜け出したこと、自室に彼氏を連れ込んだことが発覚しました。ついに事務長から注意されると、『じゃあ、辞めます!』と寮から飛び出してしまったんです」

 連絡を受けたYの両親が平身低頭で謝罪にきたが、Y本人は戻る気がないということでそのまま退職。数か月後には「学校も辞めてしまった」と聞いて、佐々木さんは驚くよりも呆れたという。

「当時まだ18歳だったYと30歳後半だった彼が、その後どうなったのかは誰も知りません。よい人生を送れていればよいと私は願っています」

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

このニュースに関するつぶやき

  • こんなんが一定年齢きたらナマポ申請しまくるんだよね('_'?)弁護士と共産党員引き連れて窓口に凸りまくるんでしょ?
    • イイネ!6
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(3件)

前日のランキングへ

ニュース設定