
子育てをしていると避けて通れない「イヤイヤ期」。特に2歳ごろになると、ちょっとしたことで「イヤ!」が炸裂し、どう説得しても聞いてもらえないことが増えてきます。親としては根気強く対応するしかないとはいえ、毎回全力で向き合うのは大変ですよね。
【漫画】4歳女児を思わず尊敬…「イヤイヤ期(寄り添い編)」全編を読む
そんなイヤイヤ期の真っ只中にいる娘・ポン子ちゃんを連れて児童館へ遊びに行ったブロガータヌ吉&ゆかちんさんが帰り際に起こった事件を漫画『イヤイヤ期(寄り添い編)』としてInstagramに投稿しています。
ある日、児童館で遊んでいたポン子が「帰らない!」と駄々をこねます。2歳のポン子はイヤイヤ期真っ盛り。児童館のおもちゃは持って帰れないと何度も説得しても聞く耳を持ちません。すると、そこへ通りかかった4歳の女の子が「どうしたのー?」と声をかけてきます。
事情を説明すると女の子は泣き喚くポン子に近づき「またこればいいじゃん」と言いました。その瞬間まるで魔法がかかったようにポン子は泣き止み、すっと立ち上がると4歳の女の子に手を引かれて出口へ向かうのでした。ゆかちんさんは思わず心の中で「先輩……!」と尊敬の念を抱かずにはいられません。この出来事について作者のタヌ吉&ゆかちんさんに話を聞きました。
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ーこの日は児童館から帰らないとどれぐらい粘られましたか?
時間でいうとおそらく15分くらいだったと思います。当時私は第二子妊娠中でポン子を抱えて家まで帰ることも難しく、いつまで続くか分からない状況に絶望しかけていました(苦笑)。
ー女の子の言うことをすんなり聞いてくれた理由はなんだと思いますか?
私は「児童館のものは持って帰っちゃダメ」「もう時間だから帰らなければいけない」と、ルール重視の説得ばかりしていました。でも女の子は「またこればまた遊べる」と楽しいイメージを持たせてくれたんですよね。
親の目線では「また来られる」のは当たり前。でも娘からすればもう二度と来れないと思って、反抗していたのかもしれません。女の子はそんな娘の気持ちに気づいてくれたのかもしれませんね。
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ーポン子ちゃんは普段どんなことでイヤイヤが始まってしまいますか?また対策があればぜひ教えてください!
例えば、保育園の準備の途中に好きな赤色の洋服が洗濯中で着られないときや保育園の後公園にいきたいとき、夜やお昼寝で寝るときなどですね。解決策としては、赤い服を3着購入したり、家に帰るのをあきらめて公園で30分思い切り遊ばせたり、同じマンションの子と帰りが一緒になるようにお迎えの時間を合わせたり、「寝るよ」ではなく「ベッドの部屋行って絵本読もう」「お部屋暗くしてママとお話ししよう」といってみるなどでで対処しています。
本人のやりたいことに可能な限りNOと言わなくていいように状況や発言を工夫するようにしていましたね。ただ一度うまくいっても同じ手は長く使えなかったりするので、常に新たな手を考える必要があるのですが。
ー現在のポン子ちゃんの様子はどうですか?
今は2歳7カ月になったのですが、1歳9カ月頃から始まったイヤイヤ期が急にかなり収まりました。多分言葉が分かるようになってきたので、私の説明が理解できるようになったのだと思います。それでも時々、イライラしちゃいますけどね(笑)。
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(海川 まこと/漫画収集家)