
高校生のアルバイト。学生であればテスト期間や学校行事に重なるときにはシフトの変更をしてもらえるなど、労働条件への配慮があるところも多そうです。とはいえ、そもそもアルバイト自体を禁止している学校もあるようです。ママスタコミュティにも疑問が寄せられました。
参考:厚生労働省|高校生の皆さんへ アルバイトをする前に知っておきたい7つのポイント
今どきは禁止の高校も多い?隠れてこっそりアルバイトする子も
『高校生のアルバイト。週3回ならあまり負担にならないと思うけど、よくないの? 私の学生時代はみんなやっていたけど、最近はバイト禁止の高校も多いとか。社会勉強にもなるのに、なぜ?』高校生のアルバイト事情について、みなさんからのコメントが寄せられました。
『今は禁止してるところが多い。家庭の事情などで、学校に許可を取れば可能な学校もあるだろうけど』「進学実績をある程度保ちたい、さらに上を目指したい高校はほぼ禁止だよね」「私立で校則が厳しかったから禁止」といった声もある一方、「わが子は進学校だったけど自由な校風でOKだった」などの報告も。公立高校は一律禁止の地域もあるようです。学校それぞれではありますが、コメント欄を見ていると昔よりも「バイト禁止」が増えた傾向はありそうです。
『経済的な理由で親が申請すれば、OKが出るけどね。多くは学校に内緒でバイトしている』許可がおりる場合もあるものの、バイトをしないと生活が苦しいなど差し迫った理由を求められるようです。
『高校生のうちはさせない。そもそも学校も禁止している』
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『娘の同級生の親が学校に内緒でお好み焼き屋でバイトさせていたら、学校の先生がお客として来店。バレて停学になり、決まっていた推薦がダメになったらしい』こんな事態に陥る可能性だってないとはいえません。高校生バイトに多い接客業は、いつ誰が来店するかわかりません。「バレませんように」とビクビクしながら働くのは、心臓に悪そうです。
高校生の本分は勉強。アルバイトに割く時間はない?!
ママたちは高校生のアルバイトについて、どんなふうに考えているのでしょう。
『高校生は部活と学業。そのときしかできないことを学んでほしい。社会勉強としてのバイトは、大学生になってからでいいと思う』
『各家庭の考え方があるけど、わが家はなし。大学進学が大前提だから』高校生の本分は学業。勉強時間を削りアルバイトをするのは本末転倒、という考え方です。大学受験を予定しているなら、なおさらでしょう。例外的に「卒業後は就職予定の子ならいいのでは?」という声も複数ありました。
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この上ない社会勉強になるし、スキルも身につく!
投稿者さんの家庭では、お子さんにアルバイトをさせる予定だとか。「働いてお金を稼ぐ大変さをわからせたい」といいます。
『勉強しない、部活しない。ゴロゴロしているだけだったから「バイトくらいしろ!」と怒ったことはある。今は週2でバイト』家でスマホばかり見ているなら、せめてバイトくらいしてほしい。同様に考えるコメントは複数ありました。ロゴロするだけのわが子を見ているのは、ママにとってもストレスです。
『できることを早くからいろいろ身につけられる』人間、何ごとも経験です。自身の高校時代のアルバイトで料理スキルを身につけた方、「真面目に働くという、いい経験になった」というコメントもありました。
『わが家は4人とも高校生からバイトしています。バイト代で化粧品や洋服もまかない、収支もつけています。卒業旅行代も自分で出していました』経済的に自立に近いレベルまでまかなえるほど、バイトをさせていた方もいました。学業は大丈夫だったのか余計な心配もしてしまいますが、それもご家庭なりの方針です。
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高校生のアルバイトは功罪あり。しっかり見守ろう
親にとっての心配ごとも寄せられました。
『やらせたけど、後悔もあった。世界が広がるからバイト先のフリーターや大学生に誘われて遊びに行ったり、告白されたり』本人にとっては世界が広がり楽しいことが増えたでしょうが、親からすればの心配もあります。危なっかしいわが子が心配で「その経験は、数年後でいいのでは?」と感じてしまうことも。成人していれば割り切れることでも、高校生では不安のほうが大きいかもしれません。
『稼いだお金で遊び出すと、使い方に見境がなくなる心配もある。今の子たちには誘惑が多いよ』自分で稼ぐお金ですから、使い方は自由。ただ、お金があるためよからぬコト・モノに使ってしまう可能性もあります。派手な使い方の内訳がどうなっているのか、いちいちチェックするわけにもいきません。
『その子によるよね。バイトに没頭して「稼ぐほうが楽しい」と、退学する子もたまにいる。両立できて成績をキープしている子もいる』よい面も、そしてよくない面もありそうな高校生のアルバイト。どちらが強く出るかは親はもちろん本人でも、やってみるまではわかりません。禁止されていない学校であれば親の考え方次第ですが、許可を出すのならその後のわが子の様子をちゃんとチェックしておくこと。「成績はキープする」など、最初に条件を提示しておくのもおすすめです。
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・善哉あん