若手世代で“男女差を感じない職場”はどこか。オープンワーク(東京都渋谷区)の「働きがい研究所」の調査によると、男女間(25〜30歳)の待遇満足度のギャップが少ない企業の1位は「伊藤忠テクノソリューションズ」だった。
2位は「KPMGコンサルティング」、以下「アクセンチュア」「コスモスイニシア」「アストラゼネカ」が続いた。
伊藤忠テクノソリューションズの若手社員からは「女性で何か待遇や人当たりが異なるということはないため、『女性だから』という理由で働きやすさや働きづらさを感じたことはあまりない」(SE、女性)、「女性だからどうとかみたいなのは特に感じずフラット。ただこの会社に限らず、男女問わず心身ともに強い人が上に上がっていく」(SE、女性)といった声があった。
若手層(25〜30歳)・中堅層(31〜49歳)ともに男女間の待遇満足度のギャップが少ない企業の1位は「Indeed Japan」だった。以下「メルカリ」「アビームコンサルティング」「MIXI」「アクセンチュア」が続いた。
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Indeed Japanの中堅社員からは「全て定量評価。数字の達成により給与が変わるためそれを良しとする人には、とても明瞭な評価体制かと思う。外資らしい給与制度」(営業、女性)といった声があった。
●男女間の待遇満足度の差にギャップの大きかった企業
一方、男女間の待遇満足度の差を若手層と中堅層で比べた時にギャップの大きかった企業30社の傾向をみると、最も多かったのはメーカーで11社を占めた。
メーカーの社員からは「女性は『育休で休んでいたから』という理由をつけ易いので昇格を後回しにされた」(営業、女性)、「残業が多く、働きながら結婚生活を続けるのは至難の業。上司は家庭の事情で早く帰る人のことを個人の都合だと言って評価を悪くする」(研究職、女性)、「女性は多いが管理職はかなり少ない。昔ながらの男性社会の影響は大きく残っている環境」(技術、女性)といった声があった。
調査対象は転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」に投稿された正社員による会社評価レポートで、25〜30歳の若手層のデータは20万2119件、31〜49歳の中堅層のデータは21万6050件だった。
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