<ヤングケアラーとは?>お手伝いとの線引きが難しい。買い物は?介護は?みんなの考えを聞きたい

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2025年05月08日 13:30  ママスタセレクト

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本来は大人が行うはずの家事をしたり、日常的に家族の面倒をみている子どもや若者のことを「ヤングケアラー」といいます。でも、子どもが家のお手伝いをすることもよくありますよね。ママスタコミュニティのあるママから、こんな質問がありました。
『親の代わりに買い物する子どもはヤングケアラーに含まれる? 親が仕事中に下の子の子守をするのは? 線引きが難しい』
ヤングケアラーは「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っているこども・若者のこと」を指します。具体的に下の子のお世話や障がい・持病を抱える家族に代わって買い物や料理、洗濯、掃除などの家事を日常的にしています。責任や負担の重さによって、勉強をする時間が十分に取れなかったり、友達と遊ぶ時間がなく友達関係に影響が出てしまったりすることもあるようです。
でも、家族で生活をしていると、親が子どもにお手伝い感覚で頼み事をすることもあるでしょう。お手伝いとヤングケアラーの違いを明確にするのは難しいようですね。他のママたちは、ヤングケアラーについてどう考えているのでしょうか。
参考:こども家庭庁|ヤングケアラーのこと

この場合は子どもはヤングケアラーなのでは?



子どもがやりたいことを制限している

『家の手伝いのために、子どもにやりたいことを我慢させていたらヤングケアラーだと思う』
『大人の代わりに家事、育児、介護、その辺りの役割をメインで担っているのがヤングケアラーでしょ。友達と遊べない、宿題もままならない、部活もやれない、それが日常になっている子どもがヤングケアラーだよ。たまに年長者と幼児が留守番していたり、買い物や家事したりするレベルなら問題ない。メインで家事を担う大人がいるなら、子どもがやるのはたまにでしょ。子ども自身が予定を大きく変える必要があるなら問題かもね』
子どもに家事やきょうだいのお世話などをさせて、やりたいことやすべきことができない状態の子どもがヤングケアラーなのではないかとの意見が多くみられました。放課後に友達と遊びたくても家族のお世話があって遊べない、しかもそれが日常的になっていたら、子どもの大切な時間を奪っていることになるのでしょう。もしたまたま親に用事があって、家事をしてもらう、きょうだいのお世話をしてもらう程度であれば、ヤングケアラーにはならないのかもしれません。

子どもが家事をしないと生活ができない状況

『子どもが家事をしないと生活が成り立たない状態の子どもがヤングケアラーだと思う。仕事中の子守りがまさにそれ。親の仕事中に子どもに買い物をしてもらわないと夜ご飯がないというような状態になるのならヤングケアラー。つまり、完全に子どもをアテにしている状態』
『親がいる場で手伝うならお手伝いだけど、親の仕事を子どもに投げるのはヤングケアラーでしょう』
子どもが家事をしないと夕ご飯の準備が進まない、洗濯ができない、家の中が片付かないというように、生活がままならないのは子どもの負担が大きすぎるでしょう。そうなると子どもは勉強や宿題をする時間が十分に取れなかったり、友達と遊ぶ機会も激減したりしてしまいます。親から完全に頼りにされている子どもをはヤングケアラーになるのではないでしょうか。

子どもの時間を奪わない「お手伝い」は子どものためにもなる

『お手伝いはしつけの一環としてさせるべきだと思う。大人のやるべきことを肩代わりさせていること(子どもがしないと誰もしない)、そして勉強や遊びといった自分のために使う時間を侵食されていること、それがヤングケアラーの定義だと思っている』
『夜遅くまでお世話など、学校生活や勉学に支障をきたす、宿題や遊ぶ時間(子どもにとっては当然の権利)がない子どものことをヤングケアラーというと思う。たまに買い物お留守番ぐらいならお手伝いの範囲』
『一時的であれば、家事育児に参加させるのはその子の将来の家庭生活のためにもありだと思う』
ヤングケアラーとお手伝いの線引きは、家庭や家族の考え方、子どもがどう感じるかでも違うのでしょう。毎日家事をしていたり、それによって1日に何時間も自分の時間が奪われていたりするようならばヤングケアラーになるのでしょう。週に1回夕ご飯の担当をしてもらう、足りないものを買ってきてもらう程度であれば、お手伝いになるとの考え方もありますね。それに子どもが何らかのお手伝いをすることは、将来の子どものためになることでもあります。ご飯を作るにしても、いずれ一人暮らしをしたときに役立ちますから、教育の一環ともいえるのでしょう。

子どもの心の問題も考えたい


『中学2年のときに祖母が入院して、姉は受験生だからと私が家事をやらされた。ものすごく負担だったよ。やるのが嫌じゃないの。とても心配で、悲しくて不安だったのよね。誰かに頼りたかった。私は経験上、頼る人がいなくて責任が大きい子どもはヤングケアラーだと思う』
ヤングケアラーは、自分の時間がなくなり、本来子どもがする勉強や遊びが十分にできなくなることもあります。さらに重要な問題でもある心の問題も考えたいですね。家事を任させることで、子どもは肉体的に負担を強いられます。しかしそれ以上に責任の重さ、やらなければならないという切羽詰まった気持ちの負担も大きいのではないでしょうか。家族に頼りたいと思っても、肝心の家族がその子どもに頼るのですから、誰にも頼れなくなってしまいます。まだまだ小さい子どもが、大きな責任を背負うのは本当に辛いこと。子どもの気持ちにも寄り添うことが求められそうです。

文・こもも 編集・あいぼん イラスト・猫田カヨ

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  • 子供を鍛えてやる事が大人の責務。子供子供させて甘やかしてはいかん。私の身近の移民の子は姉妹で井戸から水汲みをしていたぞ。「これは日本は負ける」と恐ろしく感じた。
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