8回途中1失点と好投し、笑顔でマウンドを降りる菅野智之(右)● エンゼルス 1 − 4 オリオールズ ○
<現地時間5月9日 エンゼル・スタジアム>
オリオールズの菅野智之投手(35)が9日(日本時間10日)、敵地でのエンゼルス戦に先発登板。渡米後最長となる7回1/3を1失点に抑え、チーム単独トップの4勝目(2敗)を手にした。
中5日で登板した右腕はこの日も安定感抜群。1点を先制してもらった直後の1回裏はテンポ良く3者凡退スタートを切ると、3−0となった2回は5番・オホッピー、6番・ダーノーの連続三振に仕留めるなど快調にゼロを並べた。
3回は一死から初安打を許すも、9番・パリスをスプリットで空振り三振に仕留めるなど後続をピシャリ。4回は一塁・マウントキャッスルの好守にも助けられ、再び3者凡退でゼロを刻んだ。
5回は二死から7番・レンヒーフォに中堅フェンス直撃の二塁打を許し、この試合初のピンチ。それでも、続くアデルをスライダーで三ゴロに仕留め勝利投手の権利を得た。
6回は再びテンポ良くアウトを重ね、この試合4度目の3者凡退。7回は先頭のモンカダに右翼線突破の三塁打を許し、続くウォードの遊ゴロの間に1点を失ったが、後続をキッチリと封じ3−1とリードを保った。
続投した8回は先頭のレンヒーフォを二ゴロに仕留めお役御免。7回1/3で計93球、3安打1失点、5奪三振無四球の好投で2番手・カノにバトンを渡した。これで直近5試合で4度目となるクオリティ・スタート(QS=6回以上、自責点3以下)を達成。試合前3.00だった防御率は2.72へ良化した。
オリオールズ打線は3番・ヘンダーソンの4号ソロなどで2回までに3点を先取。3−1で迎えた9回もヘンダーソンの適時三塁打で貴重な4点目を加えた。
救援陣は8回途中から小刻みな継投でリードを死守。連敗を「5」で止め、菅野に今季4つ目の白星が記された。