
「デパートでご祝儀袋の名前を書いてくれるサービスがあるらしい」ーーSNS上で今、あるユーザーの投稿が注目を集めています。美しい文字で書かれたご祝儀袋を見て、筆耕のサービスを知ったという内容。筆耕を知らない世代が現れたと驚く声や、利用したいという声など、ネット上では盛り上がりを見せています。
筆耕とは、毛筆で美しい文字を書き報酬を得る仕事のこと。古くからある街の結納品の販売店やデパートの結納品売り場には「筆耕さん」などと呼ばれる書道上級者がおり、店内で購入したのし袋に名前や金額をすらすらと書いてくれます。
料金は店によってまちまち。例えば、伊勢丹新宿店では店内で購入したのし袋を対象に1枚につき550円(税込、一人3枚まで)で受け付けています。阪急うめだ本店10階の「うめだスーク」では、公式LINEを通じて筆耕を受け付けるサービスも。同じ系列のデパートでも店舗によってはあて名書きサービスを廃止した店もあるのでご注意ください。
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筆耕の仕事はのし袋以外にも、招待状の宛名や表彰状、卒業証書など多岐にわたります。国家資格はありませんが、筆耕の仕事につながる賞状書士や賞状技法士といった資格があります。また、書道教室の講師が筆耕の仕事を請け負うこともあり、卒業式シーズン前には何百枚もの卒業証書を書くという人も。
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Xでは5月9日、筆耕にまつわる複数の投稿が話題になり、筆耕を初めて知ったという声が相次ぎました。「こんな便利なサービスあるんだ」「素敵なサービス」「なんて美しいサービスなんだ」「早く知りたかった」「結婚式ラッシュのときに知りたかった」など。
また、筆耕を知らない人がいることに驚く声も多く、「筆耕を知らない世代が現れた」「そうか知らない人も出てきたか」「最近じゃあまり知らないんだろうな」「昔は百貨店に書いてくれる人が常駐していたなあ」などの反応もありました。
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