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広島県福山市の市立保育所に通っていた当時1歳の子どもが昼食中に喉を詰まらせて意識不明となり障害が残ったとして、子どもと家族が市を訴えた訴訟があり、市は29日、子ども側に謝罪した上で、2億7000万円を支払う内容で和解に応じると発表した。子どもは現在も施設に入所中で、介護が必要な状況という。
市によると、事故は2018年10月の昼食中に起きた。椅子に座っていた子どもが眠りかけたため、保育士が抱き上げたところ、子どもは泣き出した。その際に、子どもは口の中にあったリンゴ片をのみ込んだとみられ、喉に詰まって窒息状態になったという。
子どもは救急搬送されたが意識が戻らず、子ども側は22年11月、市に損害賠償を求める訴訟を起こした。
子ども側は訴訟で保育所に落ち度があったと主張しているとみられ、25年2月、広島地裁福山支部が和解を勧告。市は「安全であるべき保育施設で発生した事案で、責任がある」として謝罪と賠償金の支払いを決めたとしている。
市は、和解に必要な費用を盛り込んだ一般会計補正予算案を6月の定例市議会に提案する。【高田房二郎】
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