元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が29日、カンテレの情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(月〜金曜午後1時50分)に出演。兵庫県の斎藤元彦知事を断罪した。
斎藤知事の疑惑告発文書を作った元県幹部の私的情報を井ノ本知明元総務部長が県議らに見せたとされる問題で、県の第三者委員会は27日、調査報告書を公表。報告書は、井ノ本氏が県議3人に漏えいしたと認定し、「知事や元副知事の指示で、県議会一部会派への根回しの趣旨で漏えいを行った可能性が高い」と結論づけた。県は報告書を受け、井ノ本氏を停職3カ月の懲戒処分にしたが、井ノ本氏は第三者委に対し、知事、副知事の指示だったと証言。処分を不服として審査請求や執行停止の申し立てを行う方針だ。
一方、斎藤氏は「責任を感じる」とし、給与カットなどの処分に言及したものの、「指示はしていない」と辞職を否定。意見が食い違っている。
橋下氏は「知事失格、最悪の権力行使!!」とフリップに記し、大前提として「本人がどういう認識だったとしても、第三者が『こうだ』って決めるのが、第三者の評価であり、裁判なんかそうですよ。本人が『故意はありません』とか『私はやってません』と言っても、いろんな証拠や証言で、『あなたが違うと言ってても、犯人です』って決めるのが事実認定」と斎藤氏の反応をバッサリ。
MCの青木源太アナウンサーが「それは裁判じゃないですか。今回は第三者委員会が出してる。違いはないんですか?」と疑問を口にすると、「内部告発的なものに関しては、まず第三者委員会の判定を最重視するのが大前提。今回、情報漏えいに関しては、幹部から告発みたいなものが出てきた。『これは私自身がやったんじゃなくて、知事からの指示に基づいたんです』と。これはある種の内部告発。それから、この幹部は『自分は悪いことはありません。業務としてやってるし、第三者委員会の法的な評価の仕方もおかしい』と言っている」と井ノ本氏らの証言も交えて解説した。
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その上で、「斎藤さんは幹部を処分するときには第三者委員会の報告書を全部丸のみして、幹部を処分している。でも、自分の罪に関しては、第三者委員会の報告書は全部拒否する。こんなこといいの? 自分の幹部の方に責任を負わせて、自分の責任に関しては報告書は意味がないと。こんな使い分けダメでしょ」と斎藤氏の“ダブスタ”を非難した。
番組では100人にアンケートをとり、斎藤氏の続投を望む街の声も紹介したが、橋下氏は「今回の問題は、第三者委員会が一貫して言ってるのは、内部告発の人を探して、さらに、告発した人の暴かれたくないような事情を漏らしながら、『この告発者はすごいひどいヤツなんだよ。だから、俺を告発してるこの告発は無効なんだよ』ということをやったというのが見立て。恐ろしくない?」と斎藤氏や県幹部らの行動はもはや恐怖であると示唆。「これは本人がいくら否定してても、法律家が認定した話だから、パワハラおねだりとかそうじゃなくて、告発者を探し出して、その人が悪いよと秘密を暴露するなんて、怖くてしょうがない。兵庫県民のみなさん、ちょっと考えてよ」と訴えた。
さらに、橋下氏は、行政をけん制する立場にある兵庫県議会に対しても「動かないでしょう。選挙やって勝てるのかなとかそんなことしか考えてない」とバッサリ切り捨てていた。
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