
東京・明治神宮で30日、新横綱の推挙式と奉納土俵入りが行われ、第75代横綱に昇進した大の里(24、二所ノ関)が、公の場で初となる“雲竜型”の土俵入りを披露。雨のため屋根のある外拝殿(社殿)での奉納となった。
【写真を見る】雨中の奉納土俵入り、新横綱・大の里が 師匠・二所ノ関親方と同じ“雲竜型”を初披露「大きく堂々とできた」【大相撲】
雨の降る中、純白の綱と化粧まわしを着けた大の里は、太刀持ちに大関経験者の高安(35、田子ノ浦)、露払いを三役経験者の竜電(34、高田川)を従えて登場。推挙式が行われた外拝殿で、師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と同じ雲竜型を堂々と披露した。
一般の観覧は不可だったが「観られるかも」と、多くの参拝客が境内に残っており、傘をさして、新横綱の土俵入りを見守る姿も見られ、「よいしょー」の掛け声も響いた。
大の里は夏場所で2場所連続4度目の優勝(14勝1敗)を飾り、初土俵(幕下付け出し)から“史上最速”となる所要13場所での横綱昇進を果たした。28日の横綱昇進伝達式での口上で、「唯一無二の横綱を目指します」と、決意を伝えた大の里。日本出身力士としての新横綱は、師匠の二所ノ関親方(横綱・稀勢の里)以来、8年ぶりとなった。
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無事に奉納土俵入りを終えた横綱・大の里は「こういう行事を行うことで、本当に横綱になったんだなと思いました」と心境を吐露。「初めて披露するので不安もありましたけど、大きく堂々とできたと思う」と話し、「これを機にしっかりと頑張っていきたい」と意気込んだ。
師匠の二所ノ関親方は「一安心しました」と、ホッとした様子。雨の中での土俵入りとなったが「こういうのもいい始まりじゃないですか」と目を細め、「一連の行事も終わりましたし、あとは稽古あるのみ」と愛弟子にエールを送った。