DeNA、大貫&戸柱のいぶし銀コンビが勝利を引き寄せた!指揮官「トバがいてくれているからこそってことはありますね」

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2025年05月31日 08:15  ベースボールキング

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DeNA・大貫晋一、戸柱恭孝(写真:萩原孝弘)
 序盤からペースを握りヤクルトに快勝したベイスターズ。4番に入り打線に火を着けた牧秀悟も見事だったが、5月7日以来の先発・大貫晋一と、同じくスタメンマスクの戸柱恭孝の久々バッテリーの丁寧な仕事ぶりも大きかった。



 初回、大貫はいきなりヒットを許すも、戸柱が盗塁を刺すナイスアシストでスタート。すると打線も4回までに5得点とペースを掴み、大貫も5回に1点を取られたのみで7回まで投げ切った。女房役の戸柱も今季1号を含む3安打の固め打ちを披露。いぶし銀のコンビが小雨降りしきる横浜スタジアムを沸かせた。



 ヒーローインタビュー後、戸柱は「大貫が頑張ってくれていたので、追加点を取れて一番良かったと思います」とホームランにも浮かれることなくコメント。続けて「一番は大貫に勝ちが付いたこと。ずっといいピッチングしていたのでキャッチャーとして嬉しかったです。ぼくは自分のことは二の次で、チームと大貫に勝ちがついたことが、今日一番嬉しい出来事ですね」とあくまでも黒子に徹する思いを強調した。



 三浦監督は大貫について「雨降らなくてよかったなと思いますよ。本当に。本人も天気予報見ていたでしょうし、予報も良くなかったですからね」と今回は雨で登板機会を奪われなかったことを喜びつつ「7回までよく投げてくれました。まっすぐも変化球も低めに集められていた中で、ポイントではコーナーを突くこともできていました。大貫らしいピッチングでしたね」と高評価した。



 戸柱にも「出番がなかなか回ってこないところでも、しっかりと準備してくれてますし、ミーティングではピッチャーとしっかりコミニュケーション取ってくれてます。トバがいてくれているからこそってことはありますね。今日は結果に結びついて良かったと思います」と最敬礼。「打って嬉しいと思うんですけれども、やはり守り切る、リードして先発投手に勝ちを付けられた。キャッチャーとしての誇り、プライドを持ってやってるからこそですね」と扇の要の矜持をも絶賛した。



 先発4本柱と若い捕手陣がクローズアップされることの多い今季のベイスターズ。だがこの日は、任されたときにしっかりと仕事を決める男たちの必要性が際立っていた。



取材・文・写真:萩原孝弘

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