
6月1日は「衣替えの日」! 衣替えをすることのメリット5つ
「衣替え」とは、6月1日を目安に冬服から夏服へ、10月1日を目安に夏服から冬服へと替える風習のことをいいます。近頃は衣替えをせず、「年間を通してワードローブは同じまま」という人も増えています。ですが、特に「6月1日」頃の衣替えにはメリットがあるとファッションライターの筆者は考えます。具体的なメリットを5つご紹介します。
1. 季節に合った「服装」に替えて、快適に過ごせる!

制服なども冬服から夏服に変わるように「季節に合う服装に替えられる」のが、一番大きなメリットだと思います。
日本の夏に厚手の冬物は出番がないため、見えないところに収納してしまっても困ることはほぼありません。衣替えをすることで気温に合ったアイテムを選びやすくなり、快適に過ごせるようになります。
2. 「クローゼット」の整理&掃除ができる!
人目につく玄関やリビングはきれいにしている、という人は多いと思います。でもパーソナルスペースであるクローゼットは「自分しか見ないから」と、つい片付けを後まわしにしがちです。「とりあえず」と、洋服をランダムに積み重ねたり、引き出しに放り込んでいたりすると、いざというときに「〇〇がない!」と慌てることにもなりかねません。
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3. おしゃれに大切な「清潔感」を左右する「劣化具合」を確認できる!

洋服にも実は「賞味期限」のようなものがあります。着たり、洗濯を繰り返すうちに劣化し型崩れなども起こるため、いい状態で着られる期間は限られているからです。
特に春夏用のTシャツやカットソー、襟つきシャツなどは汗や皮脂、日焼け止めなどが落としきれずに、肌の当たる部分が黄ばんでしまうことも。着用中の摩擦や外干し中の紫外線、乾燥機の熱で、生地が少しずつダメージを受けて次第に色あせ、退色が目立ってしまうこともあります。
大人世代のおしゃれに「清潔感」は大事なポイントです。どれほどお気に入りのTシャツだとしても黄ばんでくたびれて見えると、それだけで清潔感を失ってしまいます。
衣替えを機に、これから着る予定のアイテムが「自信を持って着られるかどうか」を改めてチェックしてみてください。「服そのものが傷んでいる」かどうかで判断すれば、洋服も処分しやすくなり、クローゼットの省スペース化にもつながります。
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4. 「似たようなものを買ってしまう」問題も解決。無駄買いが防げる!

夏服は冬服に比べて安いうえ、今はセールも6月頃から早めにスタートすることもあり、「安かったからつい買っちゃった!」ということが起こりがちです。また、大人になるとある程度好みも定まってくるため、「気づいたら似たような服ばかり」というのもよく聞く話。
6月1日周辺で衣替えをするメリットは、「今ある洋服で夏を越せるかどうか」の判断が夏前にできることです。例えば「よく着る半袖ブラウスが4枚ある」とはっきりと把握できていれば、今シーズン、新たに買う必要があるかどうか判断しやすくなります。結果として、「似た服ばかり状態」「無駄買い」を防ぐことができます。
5. 夏は汗だくで作業が大変! 「暑くなる前」がベスト
たくさんの洋服を畳んだり移動させたりする衣替え。冬服は重量がありますし、洋服が大量にあるとやはり作業が大変です。また、捨てる・捨てないかを迷ったときに「一度着てみよう」ということになりますよね。そんなとき、汗をかいた体で試着をするのはなんとなく気が引けます。筆者も真夏にクローゼット整理をしたときに、エアコンを効かせていても汗だくになってしまった経験があります。
まだ本格的な暑さがくる前の「6月1日」頃に行うのは、理にかなっていると言えそうです。
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(文:横瀬 真知子(レディースファッションガイド))