他行への送金が無料になる「ことら送金」とは?荻原博子さんが解説

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2025年06月03日 06:10  web女性自身

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2025年4月の「消費者物価指数」は、変動が大きい生鮮食品を除いた指数が前年同月より3.5%上昇しました。これで44カ月連続の上昇、さらに5カ月連続で3%台の大幅上昇となります。いっぽう給料は、物価変動の影響を考慮した2024年度の「実質賃金」が前年より0.5%下落。下落は3年連続です。物価は上がり続け、給料の伸びが追いつきません。



家計の困窮が広がる今、“ムダ遣いの撲滅”が喫緊の課題です。特に銀行の手数料など、使い方を工夫すれば無料で済むものにお金を使うのは絶対に避けたいところ。とはいえ近年は、硬貨の入出金や紙の通帳など今まで無料だったサービスが有料化され、手数料負担が重くなりました。なかでも高額なのが振込手数料。メガバンクの場合、他行あてに窓口から振り込むと990円もの手数料が必要です。



そこで、「ことら送金」を利用してみませんか。ことらはスマホを使った個人間の少額送金サービスで、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行が出資し運営しています。1回10万円までの送金ができ、手数料は無料。2022年10月に先の5行を含む20行でサービスを始めましたが、2025年5月現在、利用できる金融機関は418行まで広がりました。2025年3月までの送金額が累計1兆円を突破し、知る人ぞ知る便利な送金システムです。



■スマホ一つでいつでもどこからでも送金



ことら送金を使うには、自分の口座をネットバンキングに登録し、銀行ごとに対応するアプリをダウンロード。送金する相手を、電話番号、メールアドレス、口座番号のどれかで特定できれば、スマホ一つで、いつでもどこからでも送金できます。



たとえば友達との割り勘では、口座番号を聞かなくても電話番号だけで送金できます。小銭が足りないなどと悩むこともありません。離れて暮らす家族への仕送りなども、自宅から夜間でもOK。こうした送金はスマホ決済でもできますが、たとえばPayPayなら、送ったお金はPayPay残高に組み込まれPayPayでしか使えません。ことら送金は銀行口座に入金され、現金化できるのが大きなメリットでしょう。



また、習い事の月謝や積み立てなどで、毎月、給与が入るメイン口座から別の銀行口座に預け替える人が意外と多いのでは。ことら送金なら、送金先に自分の別口座を指定するだけ。忙しい合間を縫って銀行に行く面倒から解放されます。



銀行預金は上がってきたものの、メガバンクの普通預金金利は0.2%。100万円を1年預けた利息は2000円(税引き前)です。窓口からの振込手数料は990円ですから、年間2回で利息が吹き飛びます。こんなもったいないことはありません。ネットバンキングは慣れれば簡単です。家計を守るため、ことらなどネットバンキングに挑戦を。

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このニュースに関するつぶやき

  • 使ってるよ。10万円に分けて送るのが面倒だけど、これまで振込手数料を取っていた大手銀行が加入しているのは有難い。
    • イイネ!9
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