満員電車でスマホを見たまま動かない、“自分のテリトリー”を死守する男性に駅員が放った「痛快な一言」

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2025年06月04日 16:30  日刊SPA!

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 移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。しかし、通勤や通学の時間帯は混雑するため、殺伐とした雰囲気がある。車内では譲り合いの精神を持って、お互い気持ちよく過ごしたいものだ。
 今回は、通勤ラッシュの満員電車で“頑なに動かない人”に出くわした2人のエピソードを紹介する。

◆満員電車でも“自分だけ快適ならOK”の迷惑行動

 月曜日の朝、金本晴斗さん(仮名・20代)は、いつものように山手線で通勤していた。

「車内は混雑していて、私はドア付近でなんとか壁にもたれて立っていました」

 そんななか、30代くらいの男性がリュックを背負ったまま堂々と乗り込んできたという。

「おいおい、リュックを前に抱えるとか、網棚に置くとか、そういう気遣いないのか……正直モヤっとしました」

 ここまではよく見る光景だが、問題はその後に起きた。

 男性は、リュックで周囲の人たちを押しのけながら、強引に車内中央へと進んでいった。そして、スマートフォンで動画を大音量で再生したのだ。

「イヤホンをせず、音はそのまま響き渡っていました。周囲の空気が一気にピリつきましたね。さらにイラっとしたのが、動画を見ながら笑ったり独り言を呟いたりしていたことです」

 混雑のストレスに加えて、男性の“自分だけ快適ならOK”という態度は、金本さんの神経を本気で逆なでしてきたという。

◆誰も注意できない現実

「私の隣にいた人も、男性をチラッと睨んでいましたが、誰もなにも言えません。注意して逆ギレされたら……と思うと、結局我慢するしかないですよね」

 さらに混んでいく車内でも、男性は足を広げて立ち、周囲にぶつかろうがお構いなし。その姿はまさに“俺ルール”で生きているようだった。

「やっと男性が降りたとき、空気が一瞬和らぎました。みんな口には出さないけど、同じようにムカついていたんだと思います」

 心のなかでは「誰か注意してくれ」と願いながらも、現実は無言でやり過ごすしかなかった。

 金本さんは、「これぞ、“日本の通勤電車あるある”だなと、改めて感じました」と吐露した。

◆満員電車で“自分のテリトリー”を死守する男性

 通勤ラッシュで満員電車に揺られていた井上浩太さん(仮名・40代)。車内は隙間もないほどの混雑ぶりだった。そんななか、一人の男性がドアの真ん中に立ち、動こうとしなかったという。

「男性は背が高く、リュックを背負ったまま、まるでそこが“自分のテリトリー”であるかのように仁王立ちしていました」

 駅に停車するたびに乗客たちは、男性を避け体をねじらせながら乗り降りしなければならなかった。男性はスマートフォンを見たまま、そんな様子を一切気にしていなかったそうだ。

「何度ドアが開閉されても、一歩も動こうとしない態度に、周囲の乗客たちもイライラしていましたね」

 そして、いよいよ混雑がピークになる主要駅に到着したとき、ついに駅員が動いた。

◆駅員の一言で車内に変化が…

 ホームに立っていた駅員が鋭く状況を察知。すぐに車内をのぞき込んではっきりとした声で注意したのだ。

「お客様、ドアの前を塞がないようお願いします!」

 普段は穏やかな案内をする駅員が、このときは力強い口調で一喝してくれたという。

「男性は驚いたように顔を上げて、周囲を見渡しました。ようやく自分がどれだけ邪魔だったのかに気づいたようで、気まずそうな表情を浮かべていました」

 その瞬間、朝のストレスが一気に解消され、駅員の迅速な対応に誰もがホッとした様子だった。

「駅員さんのおかげで、気持ちよく仕事へ向かうことができました」

 電車では個人のマナーが大いに問われる。だが、不快に感じても声をあげにくい空気があるのは事実だ。自分の何気ない行動が周囲の迷惑になっていないか、あらためて意識する必要があるだろう。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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