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大阪・ミナミの土地と建物の所有者になりすまし、購入希望者から現金計約14億5000万円をだまし取ったとして、大阪府警は4日、東大阪市の会社役員、福田裕容疑者(52)を詐欺の疑いで逮捕した。
ほかに複数の男女が虚偽の登記申請などに関与した疑いがあり、府警は他人の不動産を無断で売却する「地面師」グループとみて実態を調べている。
逮捕容疑は2024年2月下旬から3月上旬、大阪市中央区にある5〜6階建ての店舗兼共同住宅3棟を所有する法人代表になりすまし、不動産業を営む40代の男性2人から土地と建物の売買代金名目でそれぞれ現金約10億円と約4億5000万円を詐取したとしている。府警は認否を明らかにしていない。
府警は住居不定の粂陵平容疑者(24)ら男女2人も偽造有印公文書行使などの疑いで4日までに逮捕。別の女性1人を任意で調べている。
府警捜査2課によると、福田容疑者らは不動産を所有する法人代表を装うため、虚偽の印鑑登録や代表変更の登記申請をしていた疑いがある。売買契約の場には福田、粂両容疑者が出席。福田容疑者が指示役とみられるという。
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鍵の引き渡しがされないことなどを不審に思った購入者側から府警に相談があった。【川地隆史】
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