
「『我こそが鏡餅である』と主張するねこ」
こんなポストをされたのは月生(@gessho_k25086)さん。
投稿された写真には、床の間に供えられた三方(さんぼう)の上でふんぞり返る猫さんが写っています。三方とは、神前に物を供える時などに使う台のこと。
「なんという威厳」
「鏡餅というより殿」
「違和感なさすぎて二度見した」
「これは確かに主張してるw」
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猫さんの誇らしげな姿に癒された人からたくさんのコメントが寄せられました。猫さんの名前はMAOちゃん。いつも少しとぼけた雰囲気で、こたつの中で寝ていてうっかり蹴られてもそのまま気にせず寝続けるような、よく言えばマイペース、悪く言えば鈍臭い猫だといいます。ポストをされた月生さんにお話を聞きました。
ーー写真はどのような状況で撮影を?
「私はその時ちょうど離席していて、タイミング悪く見逃したのですが、正月の和室で残りの餅を雑煮にして消費していた時のことです」
ーーこの光景を見た時ご感想は?
「写真を見せてきた母には『止めろよ』と建前的にツッコんだものの、あまりに不遜でふんぞり返った顔がやけに似合ってて、数分ずっと笑っていました」
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ーーMAOちゃんは鏡餅を置いていた場所によくいるのでしょうか?
「普段はあまりお気に入りにしているわけではありません。画像の場所は床の間でして、ハレの日はそこに節句の飾り物などを置いています。
見知らぬ飾りがあると気になってちょっかいをかけに行くので、桃の節句などはいつも雛人形が酷い目に会います。五月人形のガラスケースも割られました。最近は飾り物を置く時は隔離しています。普段はこたつの中や座椅子がお気に入りの定位置です」
ーー写真の後の様子は?
「ひとしきりふんぞり返って満足したら、そのままぴょいと降りてこたつに戻りました」
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ーーMAOちゃんと一緒に暮らし始めたのは?
「元々家族全員猫が好きで、『そろそろお迎えしよう』となってから保護猫の譲渡会をいくつか回っていたのですが、そこだけ予定が合わず私が行かなかった譲渡会で、運命を感じた母が勝手に決めました」
ーーMAOちゃんが特に可愛いと感じるのは?
「寝起きですね。荒らされるので私の部屋には入れないのですが、母が不在の日などに猫と一緒に母の部屋で寝るのですが、朝になって私が目を覚ますと遠慮がちにファーファー喋りながら顔をてしてしと叩いて朝食を催促してきます。甘えたい時もこちらに視線を向けようと、ほっぺをてしてしして来るところに愛嬌を感じます」
飼い主の月生さんは「MAOは多少の発達障害猫でして、普通の猫のイメージからはかけ離れた素っ頓狂な行動ばかりで見ていて飽きません。
『保護猫』だからと不都合があることもほとんどど無いですし、『障害』という単語は敬遠されがちですが、少し手はかかるものの日常のバラエティには事欠かないので、皆様にもその子達特有の良さがあることを知っていただきたいなと思います」と話してくれました。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・椎名 碧)