ダイハツ工業が発売した新型の軽自動車「ムーヴ」=5日午前、東京都千代田区 ダイハツ工業は5日、新型の軽自動車「ムーヴ」を発売した。同社は2023年4月に認証不正が発覚して以降、新車の投入見送りが続いていた。新型車の発売は、22年7月以来、約3年ぶり。軽自動車市場で巻き返しを図る。
井上雅宏社長は同日東京都内で行われた発表会で不正問題に関し、「皆さまにご迷惑とご心配をお掛けした」と改めて陳謝。その上で「トヨタグループとワンチームになって(課題に)対応していくベースができた。(新型車発売は)再スタートの第一歩だ」と述べた。
新型ムーヴは14年以来11年ぶりの全面刷新で、今回は7代目。ムーヴとしては、スライドドアを初めて採用し、乗り降りしやすくしたほか、アクセルとブレーキを踏み間違えた際の急発進の抑制など安全機能を高めた。価格は135万8500円から。シニア層をターゲットに月6000台の販売を目指す。